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モル吸光係数の性質
分析に関する概論・原理・過去23回中11回、関連する論点が出題
原理
モル吸光係数は、物質・波長・溶媒で決まり、濃度や光路長には依存しない。大きいほど、同じ濃度で、吸光度が大きい(高感度)。
ε = A ÷ (c × l)
この原理で解ける論点は4個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(5問)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
分析に関する概論
得点必須A 原理で解く
可視光を用いた吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 光源にタングステンランプを用いる。 (2) 石英セルを用いることができる。 (3) 検出器には、一般に、光電子増倍管が用いられる。 (4) 吸光度の測定波長の光の色は、その試料溶液の色とは異なる。 (5) モル吸光係数の単位は、mol・L⁻¹・cm で表される。
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正答 (5)
ランベルト・ベールの法則は、吸光度 A = ε × c × l(ε:モル吸光係数、c:濃度 [mol/L]、l:光路長 [cm])です。吸光度には単位がないので、ε の単位は A を c と l で割った L・mol⁻¹・cm⁻¹ になります。選択肢5は mol・L⁻¹・cm としていて、逆になっているので誤りです。
単位は式から逆算すると確実に求められます。「吸光度は単位なし」という一点を押さえておけば、ε の単位は c と l の単位の逆数を掛け合わせたもの、と導けます。
(1) 正しい。可視光の光源にはタングステンランプ(ハロゲンランプ)を使う。 (2) 正しい。石英セルは紫外から可視まで使える。 (3) 正しい。検出器には光電子増倍管などが使われる。 (4) 正しい。溶液に吸収された光の補色が、溶液の色として見える。 (5) 誤り。モル吸光係数の単位は L・mol⁻¹・cm⁻¹。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、原理「モル吸光係数の性質」(過去23回中11回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:モル吸光係数の性質 (過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
(1) 正しい記述:全23回中6回出題(出題確率26%)/同じ記述の出題:2回 論点「光源にタングステンランプを用いる。」 (2) 正しい記述:全23回中4回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回 論点「石英製の試料セルが用いられる。」 (3) 正しい記述:全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:1回 論点「検出器として光電子増倍管が用いられる。」 (4) 正しい記述初見 :全23回中1回出題(出題確率4%)論点「吸光度の測定波長の光の色は、その試料溶液の色とは異なる。」 (5) 誤った記述正答(原理から解ける) :全23回中6回出題(出題確率26%)/同じ記述の出題:3回 論点「モル吸光係数の単位は、mol⁻¹·L·cm⁻¹で表される。」 原理「モル吸光係数の性質」:全23回中11回出題
L·mol⁻¹·cm⁻¹。
なぜ? ε=A÷(c×l)で、吸光度Aは単位を持たないから。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和2年度 第2回(2021年2月実施)
分析に関する概論
得点必須A 原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 吸光度は、測定対象物質の濃度に比例する。 (2) 吸光度は、試料セルの光路長に比例する。 (3) モル吸光係数の単位は、mol・L⁻¹・cm である。 (4) モル吸光係数は、溶媒の種類により異なることがある。 (5) モル吸光係数は、波長により異なる。
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正答 (3)
吸光度 A = ε × c × l で、吸光度には単位がないので、モル吸光係数 ε の単位は L・mol⁻¹・cm⁻¹ です。mol・L⁻¹・cm とする選択肢3は、逆数になっていて誤りです。
令和8年度第1回にも、同じ論点があります。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、原理「モル吸光係数の性質」(過去23回中11回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:モル吸光係数の性質 (過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
(1) 正しい記述頻出のおとり :全23回中9回出題(出題確率39%)/同じ記述の出題:8回 論点「測定対象物質ごとに異なる。」 (2) 正しい記述頻出のおとり :全23回中4回出題(出題確率17%)論点「吸光度は、試料セルの光路長に比例する。」 原理「ランベルト・ベールの法則」:全23回中12回出題 (3) 誤った記述正答(原理から解ける) :全23回中6回出題(出題確率26%)/同じ記述の出題:3回 論点「モル吸光係数の単位は、mol⁻¹·L·cm⁻¹で表される。」 原理「モル吸光係数の性質」:全23回中11回出題 (4) 正しい記述頻出のおとり :全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:2回 論点「モル吸光係数は、溶媒の種類により異なることがある。」 原理「モル吸光係数の性質」:全23回中11回出題 (5) 正しい記述頻出のおとり :全23回中6回出題(出題確率26%)/同じ記述の出題:4回 論点「モル吸光係数は、波長により異なる。」 原理「モル吸光係数の性質」:全23回中11回出題
L·mol⁻¹·cm⁻¹。
なぜ? ε=A÷(c×l)で、吸光度Aは単位を持たないから。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第2回・2021年2月実施)
令和元年度 第1回(2019年8月実施)
分析に関する概論
得点必須A 原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 透過率は、入射光の強さに対する透過光の強さの比である。 (2) 吸光度は、測定対象物質の濃度に比例する。 (3) 吸光度は、試料セルの光路長に比例する。 (4) 吸光度の測定は、通常、吸収極大波長で行う。 (5) モル吸光係数の単位は、mol・L⁻¹ cm である。
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正答 (5)
モル吸光係数の単位は L・mol⁻¹・cm⁻¹ です。mol・L⁻¹・cm とする選択肢5は、逆数になっていて誤りです。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、原理「モル吸光係数の性質」(過去23回中11回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:モル吸光係数の性質 (過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
(1) 正しい記述頻出のおとり :全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:4回 論点「入射光の強さに対する透過光の強さの比が透過率である。」 原理「吸光度と透過率の関係」:全23回中11回出題 (2) 正しい記述頻出のおとり :全23回中9回出題(出題確率39%)/同じ記述の出題:8回 論点「測定対象物質ごとに異なる。」 (3) 正しい記述頻出のおとり :全23回中4回出題(出題確率17%)論点「吸光度は、試料セルの光路長に比例する。」 原理「ランベルト・ベールの法則」:全23回中12回出題 (4) 正しい記述頻出のおとり :全23回中11回出題(出題確率48%)/同じ記述の出題:4回 論点「吸光度は、通常、極大吸収波長で測定する。」 (5) 誤った記述正答(原理から解ける) :全23回中6回出題(出題確率26%)/同じ記述の出題:3回 論点「モル吸光係数の単位は、mol⁻¹·L·cm⁻¹で表される。」 原理「モル吸光係数の性質」:全23回中11回出題
L·mol⁻¹·cm⁻¹。
なぜ? ε=A÷(c×l)で、吸光度Aは単位を持たないから。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
分析に関する概論
得点必須A 原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 光が溶液中の試料成分に吸収されると、光の強さは減少する。 (2) 吸収スペクトルは、試料成分に特有のものである。 (3) 試料溶液を透過する光の強さは、ランベルト・ベールの法則に従う。 (4) モル吸光係数の単位は、mol⁻¹·L·cm⁻¹で表される。 (5) モル吸光係数は、溶媒の種類を変えても変化しない。
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正答 (5)
モル吸光係数は、物質と溶媒の組合せや波長で決まる値で、溶媒の種類を変えると変化することがあります。「溶媒の種類を変えても変化しない」とする選択肢5は誤りです。
吸収極大波長が溶媒によって変わることがある(令和6年度第1回)のと、同じ理由です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、原理「モル吸光係数の性質」(過去23回中11回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:モル吸光係数の性質 (過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
(1) 正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)論点「光が溶液中の試料成分に吸収されると、光の強さは減少する。」 (2) 正しい記述初見 :全23回中1回出題(出題確率4%)論点「吸収スペクトルは、試料成分に特有のものである。」 (3) 正しい記述頻出のおとり :全23回中2回出題(出題確率9%)論点「試料溶液を透過した光の強さは、ランベルト・ベールの法則に従う。」 原理「ランベルト・ベールの法則」:全23回中12回出題 (4) 正しい記述頻出のおとり :全23回中6回出題(出題確率26%)/同じ記述の出題:3回 論点「モル吸光係数の単位は、mol⁻¹·L·cm⁻¹で表される。」 原理「モル吸光係数の性質」:全23回中11回出題 (5) 誤った記述正答(原理から解ける) :全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:1回 論点「モル吸光係数は、溶媒の種類により異なることがある。」 原理「モル吸光係数の性質」:全23回中11回出題
この問題のひっかけパターン:吸収極大波長
吸収極大波長は溶媒で変わることがある。必ず極大で測らなければならないわけではない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成28年度 第2回(2017年2月実施)
分析に関する概論
得点必須A 原理で解く
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1) 可視部の測定には、光源としてタングステンランプを用いる。 (2) ダブルビーム方式では、測定対象物質の溶解に用いた溶媒の吸収を補正できる。 (3) 分析を妨害する成分は、あらかじめこれを分離、除去するか又はマスキングする。 (4) 吸光度の測定は、通常、極大吸収波長で行う。 (5) モル吸光係数は、光路長に比例する。
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正答 (5)
モル吸光係数は、物質と波長(と溶媒)で決まる値で、光路長には関係しません。光路長に比例するのは吸光度なので、選択肢5は誤りです。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、原理「モル吸光係数の性質」(過去23回中11回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:モル吸光係数の性質 (過去23回中11回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
(1) 正しい記述:全23回中6回出題(出題確率26%)/同じ記述の出題:1回 論点「光源にタングステンランプを用いる。」 (2) 正しい記述:全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:2回 論点「ダブルビーム方式では、測定対象物質の溶解に用いた溶媒の吸収を補正できる」 (3) 正しい記述初見 :全23回中1回出題(出題確率4%)論点「分析を妨害する成分は、あらかじめこれを分離、除去するか又はマスキングする」 (4) 正しい記述頻出のおとり :全23回中11回出題(出題確率48%)/同じ記述の出題:4回 論点「吸光度は、通常、極大吸収波長で測定する。」 (5) 誤った記述正答(原理から解ける) :全23回中6回出題(出題確率26%)/同じ記述の出題:1回 論点「モル吸光係数は、波長により異なる。」 原理「モル吸光係数の性質」:全23回中11回出題
L·mol⁻¹·cm⁻¹。
なぜ? ε=A÷(c×l)で、吸光度Aは単位を持たないから。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第2回・2017年2月実施)