問13
可視光を用いた吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)光源にタングステンランプを用いる。
- (2)石英セルを用いることができる。
- (3)検出器には、一般に、光電子増倍管が用いられる。
- (4)吸光度の測定波長の光の色は、その試料溶液の色とは異なる。
- (5)モル吸光係数の単位は、mol・L⁻¹・cm で表される。
正答 (5)
ランベルト・ベールの法則は、吸光度 A = ε × c × l(ε:モル吸光係数、c:濃度 [mol/L]、l:光路長 [cm])です。吸光度には単位がないので、ε の単位は A を c と l で割った L・mol⁻¹・cm⁻¹ になります。選択肢5は mol・L⁻¹・cm としていて、逆になっているので誤りです。
単位は式から逆算すると確実に求められます。「吸光度は単位なし」という一点を押さえておけば、ε の単位は c と l の単位の逆数を掛け合わせたもの、と導けます。
- (1)正しい。可視光の光源にはタングステンランプ(ハロゲンランプ)を使う。
- (2)正しい。石英セルは紫外から可視まで使える。
- (3)正しい。検出器には光電子増倍管などが使われる。
- (4)正しい。溶液に吸収された光の補色が、溶液の色として見える。
- (5)誤り。モル吸光係数の単位は L・mol⁻¹・cm⁻¹。
この問題で狙われた罠:モル吸光係数の単位
L·mol⁻¹·cm⁻¹。
なぜ?
ε=A÷(c×l)で、吸光度Aは単位を持たないから。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)