問7
金属等による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)粉状のニッケル化合物は、生殖毒性、皮膚感作性のほか、ヒトに対する発がん性があるとされている。
- (2)鉛中毒では、貧血、末梢神経障害、腹部の疝痛などがみられる。
- (3)クロム酸は、皮膚に接触すると充血や潰瘍を生じるほか、長期間のばく露によって肺がんなどを生じる。
- (4)カドミウム中毒では、溶血性貧血や鼻中隔穿孔がみられる。
- (5)マンガンによる慢性中毒では、精神症状、歩行障害、発語障害などパーキンソン病に似た症状がみられる。
正答 (4)
カドミウム中毒の代表的な症状は、腎障害(低分子蛋白尿)や、歯の黄色環、慢性の肺気腫などです。溶血性貧血はヒ化水素、鼻中隔穿孔は6価クロムやヒ素の症状なので、選択肢4は誤りです。
溶血性貧血と鼻中隔穿孔は、他の回でも別の物質と組み合わせて出題されています。症状から物質を逆にたどれるようにしておきましょう。
この問題で狙われた罠:金属ごとの健康障害の取り違え
カドミウム-腎障害・肺気腫、クロム酸-鼻中隔穿孔、6価クロムが3価より強毒。天然のコバルトは放射性ではない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第2回・2021年2月実施)