作業環境測定士試験 過去問解説

金属ごとの健康障害の取り違え

ランクA 労働衛生一般・6回出題

正しい理解

カドミウム-腎障害・肺気腫、クロム酸-鼻中隔穿孔、6価クロムが3価より強毒。天然のコバルトは放射性ではない。

この罠が狙われた問題

令和8年度 第1回(2026年8月実施) 労働衛生一般 ランクA

問9

金属及びその化合物による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)金属クロムは、接触皮膚炎や気道への刺激症状を生じるが、クロム酸や重クロム酸と異なり、発がん性はないとされている。
  2. (2)コバルト及びその無機化合物は、気管支ぜんそく、アレルギー性皮膚炎等の疾患を引き起こす。
  3. (3)水銀は、金属水銀、無機水銀、有機水銀に大別されるが、いずれも経口的に人体に取り込まれた場合は、消化管から吸収され、精神障害や聴覚障害、腎機能障害を起こす。
  4. (4)バナジウム中毒では、粘膜刺激症状、呼吸器症状や舌の緑着色が特徴的で、その他、心悸亢進、手指のふるえ等が見られる。
  5. (5)金属熱は、主として亜鉛や銅のヒュームを吸入して発症する疾病で、吸入から数時間後に悪寒や発熱、関節痛などの症状がみられるが、発症の数時間から数日後には発汗とともに解熱し、多少の疲労感を残し回復する。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)

令和7年度 第2回(2026年2月実施) 労働衛生一般 ランクA

問9

金属及びその化合物による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)アルキル水銀化合物が経口的に摂取された場合の標的臓器は脳で、視野狭窄、聴覚障害、運動障害などが生じる。
  2. (2)カドミウムにばく露されると、腎機能障害を起こし、通常は尿中に排泄されない低分子たんぱく質が排泄されるようになるため、低分子たんぱく質である β₂-ミクログロブリンの尿中の量は、カドミウムばく露の生物学的モニタリング指標として用いられる。
  3. (3)クロム化合物のうち、クロムが6価のものは、皮膚に接触すると充血や潰瘍を生じるほか、長期間のばく露によって、鼻中隔穿孔、肺がんなどを生じる。
  4. (4)コバルト及びその化合物は、体内に入ると、貧血、末梢神経障害、腎機能障害を生じるほか、生殖毒性がある。
  5. (5)ニッケルは、呼吸器や皮膚に対する感作性があるほか、腎臓に対し障害を引き起こす。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第2回・2026年2月実施)