問1
作業環境測定における濃度等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)石綿の管理濃度は、本/cm³ で表されている。
- (2)空気中の有機溶剤の体積分率 0.1 % は、1,000 ppm に相当する。
- (3)鉱物性粉じんの管理濃度は、その粉じんの遊離けい酸含有率が低いほど小さな値となる。
- (4)圧電天秤方式の相対濃度計の測定値は、mg/m³ で表示される。
- (5)有機溶剤の管理濃度は、体積分率(ppm)で表されている。
正答 (3)
鉱物性粉じんの管理濃度は、E = 3.0 ÷ (1.19Q + 1)(Q は遊離けい酸の含有率 %)で求めます。遊離けい酸の含有率が高いほど管理濃度は小さく、低いほど大きくなるので、「含有率が低いほど小さな値となる」とする選択肢3は誤りです。
遊離けい酸は肺を線維化させる作用が強いので、多く含む粉じんほど管理を厳しくします。
この問題で狙われた罠:管理濃度の表し方(粉じん・RCF)
鉱物性粉じんは遊離けい酸含有率から式で求め、含有率が高いほど小さい(質量濃度)。RCFは長さ5µm以上の繊維の本数濃度。
なぜ?
じん肺の主因は遊離けい酸なので含有率が高いほど厳しくする。繊維は形(長さ)が健康影響を左右するので本数で数える。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)