問19
作業環境測定における有害物質の空気中の濃度、管理濃度に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)空気中の有害物質の濃度 100 ppmは、0.01 % に相当する。
- (2)有機溶剤の管理濃度は、全て体積分率で表されている。
- (3)特定化学物質の中には、管理濃度が定められていないものがある。
- (4)リフラクトリーセラミックファイバーの濃度を求める場合、長さ5 µm未満の繊維を計数する。
- (5)石綿の管理濃度は、本/cm³で表されている。
正答 (4)
リフラクトリーセラミックファイバー(RCF)の濃度は、石綿と同じく繊維の本数で表し、長さ 5 µm 以上(幅 3 µm 未満、長さと幅の比が3以上)の繊維を数えます。選択肢4は「5 µm 未満」としているので誤りです。
繊維状の物質は、細長い形そのものが健康影響(肺の線維化やがん)に関わるため、重さではなく「一定以上の長さをもつ繊維の数」で評価します。短い繊維を数えるのでは、この考え方と逆になります。
- (1)正しい。1%=10,000 ppm なので、100 ppm は 0.01%。
- (2)正しい。有機溶剤の管理濃度はすべて ppm で定められている。
- (3)正しい。管理濃度が定められていない特定化学物質もある。
- (4)誤り。数えるのは長さ 5 µm 以上の繊維。
- (5)正しい。石綿の管理濃度は 0.15 本/cm³ のように本数で表す。
この問題で狙われた罠:管理濃度の表し方(粉じん・RCF)
鉱物性粉じんは遊離けい酸含有率から式で求め、含有率が高いほど小さい(質量濃度)。RCFは長さ5µm以上の繊維の本数濃度。
なぜ?
じん肺の主因は遊離けい酸なので含有率が高いほど厳しくする。繊維は形(長さ)が健康影響を左右するので本数で数える。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)