問1
作業環境測定における有害物質の空気中の濃度、管理濃度等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)空気中における有害物質の濃度は、通常、25 ℃、1気圧の条件下における環境空気中濃度として表される。
- (2)有機溶剤の管理濃度は、体積分率として示されている。
- (3)鉱物性粉じんの管理濃度は、その粉じんの遊離けい酸含有率が大きいほど小さな値となる。
- (4)鉱物性粉じんの管理濃度は、粒子数濃度として示されている。
- (5)空気中のリフラクトリーセラミックファイバーの濃度は、繊維数濃度として表される。
正答 (4)
鉱物性粉じんの管理濃度は、粒子の数ではなく**質量濃度(mg/m³)**で示されています。粒子数濃度とする選択肢4は誤りです。
管理濃度の単位は物質によって違います。有機溶剤などのガス・蒸気は体積分率(ppm)、鉱物性粉じんや金属などの粒子は質量濃度(mg/m³)、石綿やリフラクトリーセラミックファイバーのような繊維は繊維数濃度(本/cm³)です。
この問題で狙われた罠:管理濃度の表し方(粉じん・RCF)
鉱物性粉じんは遊離けい酸含有率から式で求め、含有率が高いほど小さい(質量濃度)。RCFは長さ5µm以上の繊維の本数濃度。
なぜ?
じん肺の主因は遊離けい酸なので含有率が高いほど厳しくする。繊維は形(長さ)が健康影響を左右するので本数で数える。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)