作業環境測定士試験 過去問解説

真空捕集びんと捕集袋の使い方

有機溶剤・原理・過去12回中10回、関連する論点が出題

原理

真空捕集びんは、びん内の圧力が上がるにつれて、吸引流量が下がり、一定ではない。コックにグリースは使わない(試料を吸着する)。捕集袋は、洗浄して使い、5 L以上のものを使う。

この原理で解ける論点は3個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。

この原理で解ける問題(2問)

令和6年度 第1回(2024年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問6

有機溶剤の捕集に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)真空捕集瓶による試料空気の採取には、内容積が 1 L 以上のガラス製の捕集瓶が用いられるが、その内面は測定対象物質に対して不活性でなければならない。
  2. (2)真空捕集瓶に試料空気を採取する際の吸引空気流量は一定である。
  3. (3)活性炭管に試料空気を捕集する際は、前もって活性炭管を接続した状態で電動ポンプの流量を、石けん膜流量計で校正する。
  4. (4)小型バブラーに試料空気を捕集する際は、吸引する電動ポンプの流量を石けん膜流量計で校正する。
  5. (5)ミゼットインピンジャーに粒径 3 ~ 5 mmのグラスビーズを入れておくと、ガス状物質の捕集率が高まるのは、試料空気と液体の接触面積が大きくなるからである。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)

平成29年度 第1回(2017年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問5

環境空気中の有機溶剤の捕集に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)捕集液に溶解させて捕集する場合は、捕集液を冷却すると、一般に捕集率を高めることができる。
  2. (2)捕集袋は、5L以上のものでフッ素樹脂製バッグなどを用いる。
  3. (3)真空捕集びんのコックには、グリースを塗って空気が漏れないようにする必要がある。
  4. (4)小型ガス吸収管による有機溶剤蒸気の捕集では、流量が大きいほど捕集率は低くなる。
  5. (5)活性炭は一般に無極性有機溶剤に対する吸着力が強く、n-ヘキサン、トルエンなどの捕集に適している。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)