固体捕集剤の性質(活性炭・シリカゲル・ポーラスポリマー)
有機溶剤・原理・過去12回中5回、関連する論点が出題
原理
活性炭は、表面積が大きく、無極性の溶剤をよく吸着する。シリカゲルは、極性の溶剤を吸着し、水分で吸着容量が変わる。ポーラスポリマーは、反応性が低く、加熱脱着が容易。
この原理で解ける論点は7個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(3問)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
有機溶剤
得点必須A原理で解く
固体捕集法に用いられる捕集剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)シリカゲルは、極性物質の捕集に適している。
- (2)活性炭は、無極性物質に対する吸着力が強い。
- (3)活性炭は、湿度の影響を受けにくい。
- (4)ポーラスポリマービーズは、活性炭に比べて捕集容量が小さい。
- (5)ポーラスポリマービーズでは、活性炭に比べて、不安定な化合物の変質が起こりやすい。
正答 (5)
ポーラスポリマービーズは、活性炭に比べて、不安定な化合物が変質しにくい捕集剤です。「変質が起こりやすい」とする選択肢5は誤りです。
シリカゲルは極性物質、活性炭は無極性物質の捕集に向きます。活性炭は湿度の影響を受けにくく、ポーラスポリマービーズは捕集容量が小さい代わりに、加熱脱着が容易です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
有機溶剤
得点必須A原理で解く
固体捕集法に用いられる捕集剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)活性炭は、窒素又は乾燥空気の加熱気流中で脱水したものを使用する。
- (2)活性炭は、一般に、シリカゲルに比べて単位重量当たりの表面積が大きい。
- (3)シリカゲルは、水分含有率によって、測定対象物質の吸着容量に差が生じる。
- (4)ポーラスポリマービーズ(多孔性プラスチック)は反応性が高いので、試料の重合、酸化などが起こりやすい。
- (5)ポーラスポリマー捕集管に捕集した試料は、活性炭に比べて、加熱脱着が容易である。
正答 (4)
ポーラスポリマービーズ(多孔性プラスチック)は、反応性が低いので、試料の重合や酸化が起こりにくい捕集剤です。「反応性が高いので、試料の重合、酸化などが起こりやすい」とする選択肢4は誤りです。同じ趣旨の記述は、令和4年度第1回にも出題されています(出題実績)。
活性炭は、窒素または乾燥空気の加熱気流中で脱水したものを使い、シリカゲルに比べて、単位重量当たりの表面積が大きいです。シリカゲルは、水分含有率によって、吸着容量に差が生じます。ポーラスポリマー捕集管に捕集した試料は、活性炭に比べて、加熱脱着が容易です。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(C・D測定編)』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、原理「固体捕集剤の性質(活性炭・シリカゲル・ポーラスポリマー)」(過去12回中5回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:固体捕集剤の性質(活性炭・シリカゲル・ポーラスポリマー)(過去12回中5回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「活性炭は、窒素又は乾燥空気の気流の中で加熱脱水したものを用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「シリカゲルは、一般に、活性炭に比べて単位質量当たりの表面積は小さい」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「シリカゲルは、水分含有率によって、測定対象物質の吸着容量が異なる」原理「固体捕集剤の性質(活性炭・シリカゲル・ポーラスポリマー)」:全12回中5回出題
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「ポーラスポリマービーズは反応性が低いので、試料の重合、酸化などが起こりにくい」原理「固体捕集剤の性質(活性炭・シリカゲル・ポーラスポリマー)」:全12回中5回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:2回論点「ポーラスポリマービーズは、活性炭に比べて、加熱脱着が容易である。」原理「固体捕集剤の性質(活性炭・シリカゲル・ポーラスポリマー)」:全12回中5回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
有機溶剤
得点必須A原理で解く
固体捕集法に用いる捕集剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)活性炭は、窒素又は乾燥空気の気流の中で加熱脱水したものを用いる。
- (2)シリカゲルの吸着力は、温度の影響を受ける。
- (3)活性炭管の第1層(前層)に捕集された試料は、保存中に第2層(後層)に移動することがある。
- (4)シリカゲルは、一般に、活性炭に比べて単位質量当たりの表面積は小さい。
- (5)ポーラスポリマービーズ(多孔性プラスチック)は表面の反応性が高いので、試料の重合、酸化などが生じる可能性がある。
正答 (5)
ポーラスポリマービーズ(多孔性プラスチック)は、表面の反応性が低いので、試料の重合や酸化が起こりにくい捕集剤です。「表面の反応性が高いので、試料の重合、酸化などが生じる可能性がある」とする選択肢5は誤りです。同じ趣旨の記述は、平成29年度第1回にも出題されています(出題実績)。
活性炭は、窒素または乾燥空気の気流中で加熱脱水したものを使います。シリカゲルの吸着力は、温度の影響を受けます。活性炭管の前層に捕集された試料は、保存中に後層に移動することがあります。シリカゲルは、活性炭に比べて、単位質量あたりの表面積が小さいです。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(A・B測定編 上)』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、原理「固体捕集剤の性質(活性炭・シリカゲル・ポーラスポリマー)」(過去12回中5回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:固体捕集剤の性質(活性炭・シリカゲル・ポーラスポリマー)(過去12回中5回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:3回論点「活性炭は、窒素又は乾燥空気の気流の中で加熱脱水したものを用いる。」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「シリカゲルの吸着力は、温度の影響を受ける。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「活性炭管の第1層(前層)に捕集された試料は、保存中に第2層(後層)に移動することがある」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「シリカゲルは、一般に、活性炭に比べて単位質量当たりの表面積は小さい」
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「ポーラスポリマービーズは反応性が低いので、試料の重合、酸化などが起こりにくい」原理「固体捕集剤の性質(活性炭・シリカゲル・ポーラスポリマー)」:全12回中5回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)