ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない
労働衛生一般・原理・過去23回中13回、関連する論点が出題
原理
防じんマスク・防毒マスクは、周囲の空気をろ過するだけで、酸素は増やさないので、酸素欠乏の場所では使えない。酸素欠乏の場所では、送気マスクや空気呼吸器を使う。顔と面体の密着が、性能を左右する。
この原理で解ける論点は4個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(6問)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
労働衛生一般
得点必須S原理で解く
酸素欠乏症及び硫化水素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)硫化鉱や魚油を入れてある貯蔵施設の内部での作業では、酸素欠乏症の危険がある。
- (2)酸素欠乏症発生時の救助活動では、救出作業に従事する労働者に電動ファン付き呼吸用保護具、酸素呼吸器又は送気マスクを使用させる。
- (3)海水が滞留している暗きょの内部での作業では、酸素欠乏症及び硫化水素中毒の危険がある。
- (4)雨水又は河川の流水が滞留しており、又は滞留したことのある暗きょの内部の作業では、酸素欠乏症の危険がある。
- (5)第一鉄塩類を含有している地層に接するたて坑の内部での作業では、酸素欠乏症の危険がある。
正答 (2)
酸素欠乏症の救助活動では、救出する労働者に空気呼吸器、酸素呼吸器又は送気マスクを使用させます。電動ファン付き呼吸用保護具は、周りの空気をろ過して使うので使えません。選択肢2は誤りです。
硫化鉱や魚油を入れてある貯蔵施設の内部は、酸化によって酸素が消費されるので酸素欠乏の危険があります(選択肢1)。海水が滞留している暗きょの内部は、酸素欠乏と硫化水素中毒の危険があり(選択肢3)、雨水や河川の流水が滞留している暗きょの内部(選択肢4)、第一鉄塩類を含有する地層に接する縦坑の内部(選択肢5)は、酸素欠乏症の危険がある場所です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない」(過去23回中13回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない(過去23回中13回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全23回中7回出題(出題確率30%)/同じ記述の出題:3回論点「硫化鉱や魚油を入れてある貯蔵施設の内部での作業では、酸素欠乏症の危険がある」
- (2)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中4回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:2回論点「酸素欠乏症発生時の救助活動では、救出作業に従事する労働者に空気呼吸器、酸素呼吸器又は送気マスクを使用させる必要がある」原理「ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない」:全23回中13回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全23回中12回出題(出題確率52%)論点「海水が滞留している暗きょの内部での作業では、硫化水素中毒の危険がある」
- (4)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)論点「雨水又は河川の流水が滞留しており、又は滞留したことのある暗きょの内部の作業では、酸素欠乏症の危険がある」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全23回中7回出題(出題確率30%)論点「メタンを含有している地層に接するたて坑内の内部の作業では、酸素欠乏症の危険がある」
酸欠場所で使えるのは送気マスクと自給式呼吸器(空気呼吸器など)。電動ファン付き呼吸用保護具や防毒マスクは不可。ホースマスクは自然の大気、エアラインマスクは圧縮空気が空気源。
なぜ?周囲の空気をろ過する保護具は、酸素が足りない空気には無力。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
令和2年度 第2回(2021年2月実施)
労働衛生一般
得点必須S原理で解く
労働衛生保護具に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)防じんマスクの選定では、顔面とマスクの面体との高い密着性が要求される有害性の高い物質を取り扱う作業については、取替え式のものを選ぶ。
- (2)防じんマスクの面体の接顔部に、接顔メリヤスを使用すると、マスクと顔面との密着性が低下する。
- (3)放射性物質による汚染のおそれのある区域内の作業で、オイルミストが混在しない場合に使用する防じんマスクの区分はRS3又はRL3である。
- (4)酸素濃度 18 % 未満の場所でも使用できる呼吸用保護具には、送気マスク、空気呼吸器のほか、電動ファン付き呼吸用保護具がある。
- (5)アーク溶接作業に用いられる遮光保護具は、レーザー機器取扱作業でのレーザー保護めがねとして使用することはできない。
正答 (4)
電動ファン付き呼吸用保護具は、周りの空気をファンで吸い込み、ろ過して供給する保護具なので、酸素濃度 18 % 未満の場所では使用できません。選択肢4は誤りです。
酸素欠乏の場所で使えるのは、送気マスクと、空気呼吸器・酸素呼吸器などの自給式呼吸器だけです。ろ過式の保護具(防じんマスク、防毒マスク、電動ファン付き呼吸用保護具)は、周りに酸素が十分あることが前提です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない」(過去23回中13回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない(過去23回中13回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)論点「防じんマスクは、顔面とマスクの面体の高い密着性が要求される有害性の高い物質を取り扱う作業では、取替え式のものを選ぶ」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全23回中10回出題(出題確率43%)/同じ記述の出題:4回論点「防じんマスクの面体の接顔部に接顔メリヤスを使用すると、マスクと顔面との密着性が低下する」
- (3)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:4回論点「放射性物質がこぼれたとき等による汚染のおそれがある区域内の作業では、使い捨て式防じんマスクを使用することはできない」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中8回出題(出題確率35%)/同じ記述の出題:2回論点「空気呼吸器は、酸素濃度が18%未満の空気中でも使用することができる」原理「ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない」:全23回中13回出題
- (5)正しい記述:全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:2回論点「アーク溶接作業に用いられる遮光保護具は、レーザー機器取扱作業において保護めがねとして使用してはならない」
酸欠場所で使えるのは送気マスクと自給式呼吸器(空気呼吸器など)。電動ファン付き呼吸用保護具や防毒マスクは不可。ホースマスクは自然の大気、エアラインマスクは圧縮空気が空気源。
なぜ?周囲の空気をろ過する保護具は、酸素が足りない空気には無力。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第2回・2021年2月実施)
令和元年度 第2回(2020年2月実施)
労働衛生一般
得点必須S原理で解く
酸素欠乏症及び硫化水素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)海水が滞留している暗きょの内部での作業では、酸素欠乏症及び硫化水素中毒の危険がある。
- (2)空気中の酸素濃度が 16%程度以下になると、頭痛、吐き気などの自覚症状が現れ、10%程度以下になると、意識喪失やけいれんなどが現れる。
- (3)第一鉄塩類を含有している地層に接するたて坑の内部での作業では、酸素欠乏症の危険がある。
- (4)酸素欠乏症発生時の救助活動では、救出作業に従事する労働者に電動ファン付き呼吸用保護具、酸素呼吸器又は送気マスクを使用させる。
- (5)硫化鉱や魚油を入れてある貯蔵施設の内部での作業では、酸素欠乏症の危険がある。
正答 (4)
酸素欠乏症が発生したときの救助作業では、救出する労働者に、空気呼吸器・酸素呼吸器又は送気マスクを使用させます。電動ファン付き呼吸用保護具は、周りの空気をろ過して供給するものなので使えません。選択肢4は誤りです。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない」(過去23回中13回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない(過去23回中13回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全23回中12回出題(出題確率52%)論点「海水が滞留している暗きょの内部での作業では、硫化水素中毒の危険がある」
- (2)正しい記述:全23回中4回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:7回論点「空気中の酸素濃度が 16 % 程度以下になると、頭痛、吐き気などの自覚症状が現れ、10 % 程度以下になると、意識喪失やけいれんが現れる」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全23回中7回出題(出題確率30%)論点「メタンを含有している地層に接するたて坑内の内部の作業では、酸素欠乏症の危険がある」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中4回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:2回論点「酸素欠乏症発生時の救助活動では、救出作業に従事する労働者に空気呼吸器、酸素呼吸器又は送気マスクを使用させる必要がある」原理「ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない」:全23回中13回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全23回中7回出題(出題確率30%)/同じ記述の出題:3回論点「硫化鉱や魚油を入れてある貯蔵施設の内部での作業では、酸素欠乏症の危険がある」
酸欠場所で使えるのは送気マスクと自給式呼吸器(空気呼吸器など)。電動ファン付き呼吸用保護具や防毒マスクは不可。ホースマスクは自然の大気、エアラインマスクは圧縮空気が空気源。
なぜ?周囲の空気をろ過する保護具は、酸素が足りない空気には無力。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第2回・2020年2月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
労働衛生一般
得点必須S原理で解く
労働衛生保護具に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酸素濃度18%未満の場所で使用できる呼吸用保護具には、送気マスク、空気呼吸器のほか、電動ファン付き呼吸用保護具がある。
- (2)送気マスクは、清浄な空気をパイプ、ホース等により作業者に供給する呼吸用保護具である。
- (3)空気呼吸器は、ボンベに充てんされた清浄空気を作業者に供給する自給式呼吸器である。
- (4)防じんマスクは、顔面とマスクの面体の高い密着性が要求される有害性の高い物質を取り扱う作業では、取替え式のものを選ぶ。
- (5)防じんマスクの面体の接顔部に接顔メリヤスを使用すると、マスクと顔面との密着性が低下する。
正答 (1)
電動ファン付き呼吸用保護具は、周りの空気をろ過して供給するものなので、酸素濃度 18 % 未満の場所では使用できません。選択肢1は誤りです。
酸素欠乏の場所で使えるのは、送気マスクと、空気呼吸器・酸素呼吸器などの自給式呼吸器です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない」(過去23回中13回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない(過去23回中13回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中8回出題(出題確率35%)/同じ記述の出題:2回論点「空気呼吸器は、酸素濃度が18%未満の空気中でも使用することができる」原理「ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない」:全23回中13回出題
- (2)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:1回論点「空気呼吸器は、ボンベに充てんされた清浄空気を作業者に供給する自給式呼吸器である」
- (3)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:1回論点「空気呼吸器は、ボンベに充てんされた清浄空気を作業者に供給する自給式呼吸器である」
- (4)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:4回論点「防じんマスクは、顔面とマスクの面体の高い密着性が要求される有害性の高い物質を取り扱う作業では、取替え式のものを選ぶ」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全23回中10回出題(出題確率43%)/同じ記述の出題:4回論点「防じんマスクの面体の接顔部に接顔メリヤスを使用すると、マスクと顔面との密着性が低下する」
酸欠場所で使えるのは送気マスクと自給式呼吸器(空気呼吸器など)。電動ファン付き呼吸用保護具や防毒マスクは不可。ホースマスクは自然の大気、エアラインマスクは圧縮空気が空気源。
なぜ?周囲の空気をろ過する保護具は、酸素が足りない空気には無力。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成29年度 第2回(2018年2月実施)
労働衛生一般
得点必須S原理で解く
労働衛生保護具に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- (1)送気マスクは、酸素濃度が18%未満の空気中でも使用することができる。
- (2)使い捨て式防じんマスクは、粒子捕集効率が90%以下であり、またヒュームには使用できない。
- (3)防じんマスクの使用後、再使用のためには、圧縮空気を用いて、ろ過材上に付着した粉じんを吹き飛ばすことによって、十分払い落とす必要がある。
- (4)耳栓には、主として高音を遮音し会話程度の低音を比較的通す1種と低音から高音までを遮音する2種の2つのタイプがある。
- (5)レーザー用保護めがねは、直接のレーザービーム内観察に使用できる。
正答 (1)
送気マスクは、外部から清浄な空気を送るものなので、酸素濃度 18 % 未満の場所でも使用できます。よって(1)が正しいものです。
使い捨て式防じんマスクもヒュームに使える(選択肢2は誤り)、ろ過材の粉じんを圧縮空気で吹き飛ばしてはいけない(選択肢3は誤り)、耳栓は1種が低音から高音まで・2種が主に高音を遮音(選択肢4は逆)、レーザー用保護めがねで直接ビームを見てはいけない(選択肢5は誤り)です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない」(過去23回中13回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない(過去23回中13回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述正答(原理から解ける):全23回中8回出題(出題確率35%)/同じ記述の出題:5回論点「空気呼吸器は、酸素濃度が18%未満の空気中でも使用することができる」原理「ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない」:全23回中13回出題
- (2)誤った記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「使い捨て式防じんマスクは、粒子捕集効率が90%以下であり、またヒュームには使用できない(誤りの記述)」
- (3)誤った記述頻出のおとり:全23回中7回出題(出題確率30%)/同じ記述の出題:4回論点「防じんマスクの手入れでは、ろ過材に付着した粉じんを除去するとき、圧縮空気で吹き飛ばしたり、ろ過材を強くたたいて払い落としてはならない」
- (4)誤った記述頻出のおとり:全23回中6回出題(出題確率26%)/同じ記述の出題:2回論点「耳栓には、低音から高音までを遮音する1種と、主として高音を遮音し会話程度の低音を比較的通す2種の2つのタイプがある」
- (5)誤った記述:全23回中4回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「レーザー用保護めがねは、レーザービーム内観察には使用できない。」
酸欠場所で使えるのは送気マスクと自給式呼吸器(空気呼吸器など)。電動ファン付き呼吸用保護具や防毒マスクは不可。ホースマスクは自然の大気、エアラインマスクは圧縮空気が空気源。
なぜ?周囲の空気をろ過する保護具は、酸素が足りない空気には無力。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第2回・2018年2月実施)
平成28年度 第2回(2017年2月実施)
労働衛生一般
得点必須S原理で解く
酸素欠乏及び硫化水素に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)硫化水素は、し尿、腐泥などから発生する刺激性の気体で、高濃度では、意識消失、呼吸麻痺などが生じる。
- (2)空気中の酸素濃度が16%程度以下になると、頭痛、吐き気などの自覚症状が現れ、10%程度以下になると、意識喪失や痙攣が現れる。
- (3)相当期間密閉されていた鋼製のタンクの内部での作業では、酸素欠乏症の危険がある。
- (4)海水が滞留している暗きょの内部での作業では、酸素欠乏症及び硫化水素中毒の危険がある。
- (5)酸素欠乏症の危険のある場所で作業を行うときは、空気呼吸器、送気マスク又は防毒マスクを使用する。
正答 (5)
酸素欠乏症の危険のある場所では、空気呼吸器、酸素呼吸器又は送気マスクを使用します。防毒マスクは、周りの空気をろ過して使うものなので、酸素欠乏の場所では使えません。選択肢5は誤りです。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:初見の選択肢ですが、原理「ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない」(過去23回中13回出題)を理解していれば、解けます。
原理から解く:ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない(過去23回中13回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)/同じ記述の出題:1回論点「硫化水素は、無色、腐卵臭の刺激性の気体で、高濃度では、意識消失、呼吸麻痺などが生じる」
- (2)正しい記述:全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:7回論点「空気中の酸素濃度が16%程度以下になると、頭痛、吐き気などの自覚症状が現れ、10%程度以下になると、意識喪失やけいれんが生じる」
- (3)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)論点「相当期間密閉されていた鋼製のタンクの内部での作業では、酸素欠乏症の危険がある」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全23回中12回出題(出題確率52%)論点「海水が滞留している暗きょの内部での作業では、硫化水素中毒の危険がある」
- (5)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中1回出題(出題確率4%)論点「酸素欠乏症の危険のある場所で作業を行うときは、空気呼吸器、送気マスク又は防毒マスクを使用する(誤りの記述)」原理「ろ過式の呼吸用保護具は酸素を供給しない」:全23回中13回出題
酸欠場所で使えるのは送気マスクと自給式呼吸器(空気呼吸器など)。電動ファン付き呼吸用保護具や防毒マスクは不可。ホースマスクは自然の大気、エアラインマスクは圧縮空気が空気源。
なぜ?周囲の空気をろ過する保護具は、酸素が足りない空気には無力。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第2回・2017年2月実施)