問3
25 ℃ における物質の溶解に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)塩化ナトリウムの水に対する溶解度は、エタノールに対する溶解度よりも大きい。
- (2)ベンゼンの水に対する溶解度は、クロロホルムに対する溶解度よりも大きい。
- (3)酢酸の水に対する溶解度は、四塩化炭素に対する溶解度よりも大きい。
- (4)水酸化ナトリウムの水に対する溶解度は、四塩化炭素に対する溶解度よりも大きい。
- (5)硫酸ナトリウムの水に対する溶解度は、四塩化炭素に対する溶解度よりも大きい。
正答 (2)
ベンゼンは無極性の物質なので、極性の大きい水にはほとんど溶けず、同じく極性の小さいクロロホルムにはよく溶けます。ベンゼンの水への溶解度の方が大きいとする選択肢2は誤りです。
「似たもの同士が溶け合う」が原則です。塩化ナトリウムや水酸化ナトリウム、硫酸ナトリウムのようなイオン性の物質や、極性の大きい酢酸は水によく溶け、無極性の四塩化炭素にはほとんど溶けません。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、正答の選択肢の論点は、通算の回数は少なめですが、直近の回に集中して出題されています(トレンド)。押さえておけば、得点できるからです。
原理から解く:溶解度と極性(似たものは似たものを溶かす)(過去23回中5回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中4回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:3回論点「塩化ナトリウムの水に対する溶解度は、エタノールに対する溶解度よりも大きい」原理「溶解度と極性(似たものは似たものを溶かす)」:全23回中5回出題
- (2)誤った記述正答(直近のトレンド):全23回中2回出題(出題確率9%)論点「ベンゼンの水に対する溶解度は、クロロホルムに対する溶解度よりも大きい(誤りの記述)」原理「溶解度と極性(似たものは似たものを溶かす)」:全23回中5回出題
- (3)正しい記述:全23回中4回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:2回論点「酢酸の水に対する溶解度は、四塩化炭素に対する溶解度よりも大きい。」原理「溶解度と極性(似たものは似たものを溶かす)」:全23回中5回出題
- (4)正しい記述:全23回中4回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:2回論点「酢酸の水に対する溶解度は、四塩化炭素に対する溶解度よりも大きい。」原理「溶解度と極性(似たものは似たものを溶かす)」:全23回中5回出題
- (5)正しい記述:全23回中4回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:2回論点「酢酸の水に対する溶解度は、四塩化炭素に対する溶解度よりも大きい。」原理「溶解度と極性(似たものは似たものを溶かす)」:全23回中5回出題
この問題のひっかけパターン:溶解の原則(似たもの同士が溶け合う)
無極性のベンゼンは、水よりクロロホルムによく溶ける。
極性の近いもの同士が混ざりやすい。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)