問1
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸光度は、入射光の強度に依存しない。
- (2)吸光度 0.3 では、入射光の 30 % が試料液に吸収される。
- (3)可視部の測定の光源には、ハロゲンタングステンランプ又はタングステンランプが用いられる。
- (4)石英セルはガラスセルに比べて、紫外光の吸収が少ない。
- (5)通常、分析には、吸収スペクトルの極大波長を用いる。
正答 (2)
吸光度 A は、A = −log₁₀(透過率)です。吸光度0.3のとき、透過率は 10⁻⁰·³ ≒ 0.5(50%)で、入射光の約50%が吸収されます。「30%が吸収される」とする選択肢2は誤りです。
吸光度は、入射光と透過光の強度の比で決まるので、入射光の強度に依存しません。可視部の光源は、ハロゲンタングステンランプまたはタングステンランプです。石英セルは、ガラスセルより紫外光の吸収が少ないです。通常は、吸収スペクトルの極大波長を使います。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (2)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
この問題のひっかけパターン:吸光度0.3では入射光の約50%が吸収される
吸光度 A は、A = −log₁₀(透過率)です。吸光度0.3のとき、透過率は 10⁻⁰·³ ≒ 0.5(50%)で、入射光の約50%が吸収されます。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)