問9
圧電天秤方式の粉じん計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料空気は吸入口から規定流量で吸引され、慣性衝突式の分粒装置(インパクター)により粗大粒子が除かれる。
- (2)センサー上に揮発性物質を吸着している粒子状物質が捕集された場合、時間の経過とともに測定値が減少する。
- (3)圧電結晶板が一定の周波数で振動しているとき、その表面に粉じんが捕集されると、捕集粉じんの質量の増加に伴い周波数も増加する。
- (4)圧電結晶板の周波数の変化量と捕集される粉じん質量の間には、約 2000 Hz以内の範囲で比例関係がある。
- (5)色や大きさが異なった粉じん粒子に対しても同一感度を示す。
正答 (3)
圧電天秤方式の粉じん計は、一定の周波数で振動している圧電結晶板の表面に粉じんを捕集すると、結晶板の質量の変化量に比例して周波数が変化する現象を利用します。質量が増えると、周波数は減少します。「周波数も増加する」とする選択肢3は誤りです。
揮発性物質を吸着した粒子が捕集されると、時間とともに揮発して質量が減り、測定値が減少します。
(参考:『デザイン・サンプリングの実務(A・B測定編 上)』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (3)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
この問題のひっかけパターン:圧電天びん方式は質量が増えると周波数が減少する
圧電天秤方式の粉じん計は、一定の周波数で振動している圧電結晶板の表面に粉じんを捕集すると、結晶板の質量の変化量に比例して周波数が変化する現象を利用します。質量が増えると、周波数は減少します。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)