問9
相対濃度計を用いて鉱物性粉じんの濃度測定を行った場合の併行測定及び質量濃度変換係数に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)研磨作業における質量濃度変換係数は、発生源からの距離によって異なることが多い。
- (2)併行測定は、粉じんの発生状況や気流の影響等を考慮して、A 測定を実施した測定点のうちのいずれか一点で行わなければならない。
- (3)併行測定で得られた粉じん濃度が 1.50 mg・m⁻³ で圧電天秤方式の粉じん計の5回の平均濃度が 1.20 mg・m⁻³ の場合の質量濃度変換係数は、1.25である。
- (4)光散乱方式の相対濃度計では、同じ粉じんで、粒径が 0.5 µm 程度より大きいと、粒径が大きくなるほど質量濃度変換係数は大きくなる。
- (5)光散乱方式の相対濃度計では、粒度分布が同じであっても、石英粉じんと酸化鉄粉じんの質量濃度変換係数は同じになるとは限らない。
正答 (2)
併行測定は、質量濃度変換係数を求めるために、当該単位作業場所の任意の測定点で、A測定時間と同じ時間、または、1時間以上連続稼働して行います。「A測定を実施した測定点のうちのいずれか一点で行わなければならない」と限定する選択肢2は誤りです。
研磨作業場では、質量濃度変換係数は、発生源からの距離によって変わることが多いです。同じ粒度分布でも、粉じんの種類(石英と酸化鉄など)が異なれば、質量濃度変換係数は異なります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (2)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)/似た記述を含めると3回(25%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
この問題のひっかけパターン:併行測定は任意の測定点で行う
併行測定は、質量濃度変換係数を求めるために、当該単位作業場所の任意の測定点で、A測定時間と同じ時間、または、1時間以上連続稼働して行います。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)