問8
光散乱方式の相対濃度計の特性等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)粒子の粒径が一定であっても、粉じんの種類が異なると相対濃度の値が同じになるとは限らない。
- (2)同じ組成、同じ質量濃度の粉じんの場合、粒径 1 µm の粒子の方が 10 µmの粒子より相対濃度の値が大きい。
- (3)数 µm の粒径の粒子による散乱光強度は、全方向においてほぼ一定である。
- (4)0.1 µm より小さい粒子をほとんど検知しない。
- (5)粒子による散乱光の強度は、粒子の屈折率によって異なる。
正答 (3)
光散乱方式の相対濃度計では、粒子による散乱光の強さは、粒子の大きさ、屈折率、入射光の波長、散乱する角度に大きく依存します。微小な粒子(約0.3 µm以下)では、散乱光強度は弱く、角度による変動も少なくなります。数µm以上の粒子では強い散乱光が観察され、散乱角によって強度の変動が大きくなります。「全方向でほぼ一定」とする選択肢3は誤りです。
同じ組成・同じ質量濃度の粉じんでは、粒径1 µmの粒子のほうが10 µmの粒子より個数が多く、相対濃度の値が大きくなります。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)
- (3)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)
この問題のひっかけパターン:数µmの粒子の散乱光強度は散乱角度によって変わる
光散乱方式の相対濃度計では、粒子による散乱光の強さは、粒子の大きさ、屈折率、入射光の波長、散乱する角度に大きく依存します。微小な粒子(約0.3 µm以下)では、散乱光強度は弱く、角度による変動も少なくなります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)