問12
遊離けい酸を分析するための粒度調整に用いられる液相沈降法に関する次の記述の㋑から㋩の[ ]に入る数値又は語句の組合せとして、最も適当なものは下のうちどれか。「単位作業場所で採取した堆積粉じんのうち目開き[㋑]µm のふるいを通過した堆積粉じんを試料とし、約 500 mL の精製水に対し約[㋺]g の試料を加え、懸濁液を作製する。この懸濁液をピペット型液相沈降試験器に移し、精製水で所定の目盛り線に合わせた後に十分に振とうしてから静置する。所定時間静置した後にピペット型液相沈降試験器のコックを回し、得られた所定粒度以下の粒子を含む懸濁液をろ過・乾燥して、多くの場合[㋩]の分析試料とする。」
| ㋑ | ㋺ | ㋩ | |
|---|---|---|---|
| (1) | 75 | 1 | X 線回折分析法 |
| (2) | 75 | 5 | りん酸法 |
| (3) | 90 | 1 | X 線回折分析法 |
| (4) | 90 | 5 | りん酸法 |
| (5) | 90 | 5 | X 線回折分析法 |
正答 (2)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
液相沈降法(ピペット法)の手順は、次のとおりです。
- 単位作業場所で採取した堆積粉じんのうち、目開き75 µmのふるいを通過したものを試料とし、乾燥後、円すい四分法で分けます。
- 約500 mLの精製水が入っている1 Lビーカーに、試料を約5 g加え、超音波洗浄器などで十分にかくはんします(粒子濃度が高いと凝集しやすく、低いと測定精度が悪くなるため、質量比で約1%にします)。
- ピペット型液相沈降試験器で、ストークスの式から求めた沈降時間だけ静置し、所定の粒度以下の粒子を含む懸濁液を取り出します。
- 取り出した懸濁液をろ過・乾燥し、多くの場合、りん酸法の分析試料とします。
よって(2)です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:この形式の問題(穴埋め・組合せの問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、確実に得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- この形式の問題(穴埋め・組合せの問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
この問題のひっかけパターン:液相沈降法の手順(目開き75 µm・約500 mL・りん酸法)
液相沈降法(ピペット法)の手順は、次のとおりです。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)