五酸化バナジウム
金属類・物質別まとめ・過去12回中6回、問題に登場
測定方法(捕集法-分析法)
| 方法 | 捕集材など | 脱着・抽出 | 検出・装置 | 波長 | 参照 |
| ろ過捕集法-吸光光度分析法 |
ヒドロキシルアミン、メンブランフィルター |
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p.111〜114 |
| ろ過捕集法-電気加熱式原子吸光分析法 |
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吸光光度、原子吸光 |
318.4nm |
p.114〜117 |
| ろ過捕集法-誘導結合プラズマ原子発光分析法 |
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ICP-AES |
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p.117 |
| ろ過捕集法-誘導結合プラズマ質量分析法 |
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質量分析、ICP-MS |
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p.117〜118 |
出典:『ガイドブック4 金属類』の物質別各論。この物質の表の値は、ガイドブックの本文から機械的に拾ったもので、未確認です(抜けや誤りがあります)。ページ(参照)で、本文を確認してください。
この物質が登場した過去問(6問・6回)
令和8年度 第1回(2026年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
作業環境空気中の五酸化バナジウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)誘導結合プラズマ発光分析法では、分析波長は 292.402 nmを主に使用するが、共存物質との干渉などを考慮して、309.311 nm等の別の波長を使用しても良い。
- (2)電気加熱原子化原子吸光分析法では、メモリー現象は見られず、クリーニング時間は短くて良い。
- (3)吸光光度分析法では、相対誤差の少ない吸光度の範囲は、概ね 0.05 ~0.7 程度の吸光度である。
- (4)吸光光度分析法では、リン酸が共存しても干渉は起こらない。
- (5)電気加熱原子化原子吸光分析法では、硫酸酸性においてバナジウムに対して100倍以下の K、Mg、Fe の共存であれば、ほとんど干渉は起こらない。
正答 (2)
バナジウムは、原子化に高温が必要なので、電気加熱原子化原子吸光分析法では、しばしばメモリー現象が見られます。そのため、十分なクリーニング温度と時間をとり、精製水でメモリー現象が消えたことを確認してから次の測定をします。「メモリー現象は見られず、クリーニング時間は短くてよい」とする選択肢2は誤りです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「誘導結合プラズマ発光分析法では、分析波長は 292.402 nmを主に使用するが、共存物質との干渉などを考慮して、309.311 nm等の別の波長を使用しても良い」
- (2)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「電気加熱原子化原子吸光分析法では、メモリー現象は見られず、クリーニング時間は短くて良い(誤りの記述)」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「吸光光度分析法では、相対誤差の少ない吸光度の範囲は、概ね 0.05 ~0.7 程度の吸光度である」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「リン酸が共存しても干渉は起こらない。」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「電気加熱原子化原子吸光分析法では、硫酸酸性においてバナジウムに対して100倍以下の K、Mg、Fe の共存であれば、ほとんど干渉は起こらない」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
金属類
得点必須A暗記で解く
N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミン(NBPHA)を用いる五酸化バナジウムの吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)リン酸が共存しても干渉は起こらない。
- (2)試料の湿式灰化には、硝酸と過酸化水素水が用いられる。
- (3)NBPHA は、バナジウム(Ⅴ)と錯体を生成する。
- (4)バナジウムの NBPHA 錯体は、酸性溶液からクロロホルム層に抽出される。
- (5)試料の捕集には、メンブランフィルターを用いる。
正答 (2)
五酸化バナジウムの吸光光度分析法(NBPHA法)の手順は、次のとおりです。
- 試料は、メンブランフィルターに捕集します(選択肢5)。
- 試料を採取したフィルターに、硫酸を加えて加熱し、過酸化水素水で灰化します。「硝酸と過酸化水素水を用いる」とする選択肢2は誤りです。
- 酸性溶液に、N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミン(NBPHA)のクロロホルム溶液を加えて、バナジウム(Ⅴ)の錯体を抽出します(橙黄色、440 nm付近)(選択肢3、4)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、論点「試料の灰化には、硝酸と過酸化水素水を用いる。」(過去12回中7回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「リン酸が共存しても干渉は起こらない。」
- (2)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:2回論点「試料の灰化には、硝酸と過酸化水素水を用いる。」
- (3)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「NBPHAは、バナジウム(Ⅴ)と錯体を生成する。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「NBPHA錯体は、クロロホルムに抽出する。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「試料の捕集には、メンブランフィルターを用いる。」
五酸化バナジウムの吸光光度分析法(NBPHA法)の手順は、次のとおりです。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
金属類
失点やむなしD初見
電気加熱式原子吸光分析法による五酸化バナジウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)分析に使用する硝酸は、有害金属測定用が望ましい。
- (2)バナジウムは、高温で原子化するので、十分なクリーニング温度と時間を必要としない。
- (3)原子化は、2,700 ℃ 付近で行う。
- (4)標準原液は、メタバナジン酸アンモニウムを用いて調製する。
- (5)標準液は、硝酸を用いて希釈する。
正答 (2)
バナジウムは、原子化に高温が必要なので、電気加熱式原子吸光分析法では、しばしばメモリー現象が見られます。そのため、十分なクリーニング温度と時間をとり、精製水でメモリー現象が消えたことを確認してから、次の測定をします。「十分なクリーニング温度と時間を必要としない」とする選択肢2は誤りです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「分析に使用する硝酸は、有害金属測定用が望ましい。」
- (2)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「バナジウムは、高温で原子化するので、十分なクリーニング温度と時間を必要としない(誤りの記述)」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「原子化は、2,700℃付近で行う。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:7回論点「標準液は、メタバナジン酸アンモニウムを用いて調製する。」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「標準液は、硝酸を用いて希釈する。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
原子吸光分析法による五酸化バナジウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)標準系列は精製水を用いて調製する。
- (2)試料の灰化には、硝酸と過酸化水素水を用いる。
- (3)原子吸光のバックグランド補正は、重水素ランプ法、偏光ゼーマン法等で行う。
- (4)原子化には、高温を必要とする。
- (5)銅、鉄などの干渉抑制には、塩化アルミニウムを用いる。
正答 (1)
電気加熱式原子吸光分析法による五酸化バナジウムの分析では、標準系列は、硝酸を用いて希釈して調製します。「精製水を用いて調製する」とする選択肢1は誤りです。
試料の灰化には、硫酸と過酸化水素水(または硝酸と過酸化水素水)を用います。バックグラウンド補正には、重水素ランプ法や偏光ゼーマン法を使います。バナジウムの原子化には高温が必要です。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「標準系列は精製水を用いて調製する。(誤りの記述)」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/同じ記述の出題:5回論点「試料の灰化には、硝酸と過酸化水素水を用いる。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「原子吸光のバックグランド補正は、重水素ランプ法、偏光ゼーマン法等で行う」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「原子化には、高温を必要とする。」原理「フレームの種類と原子化」:全12回中11回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)論点「銅、鉄などの干渉抑制には、塩化アルミニウムを用いる。」原理「干渉とその抑制」:全12回中12回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)
令和4年度 第1回(2022年8月実施)
金属類
得点必須Sトレンド
作業環境空気中の五酸化バナジウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)電気加熱式原子吸光分析法の試料の溶解には、硝酸と過酸化水素水を用いる。
- (2)標準液の調製には、メタバナジン酸アンモニウムを用いる。
- (3)吸光光度分析法の発色試薬には、N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミンを用いる。
- (4)電気加熱式原子吸光分析法での原子化には、高温(2,700℃)が必要である。
- (5)誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)の発光強度には、試料液の酸濃度は影響しない。
正答 (5)
ICP-AESでは、試料液の酸濃度が、試料の吸い上げ量(粘性)に影響するので、発光強度に影響します。「酸濃度は影響しない」とする選択肢5は誤りです。
電気加熱式原子吸光分析法では、硝酸と過酸化水素水(または硫酸と過酸化水素水)で溶解し、高温(約2,700℃)で原子化します。標準液は、メタバナジン酸アンモニウムで調製します。吸光光度分析法の発色試薬は、N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミンです。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、正答の選択肢の論点は、直近の回に集中して出題されています(トレンド)。通算の回数以上に、次も出やすいので、最優先で押さえるべきだからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「原子化には、電気加熱炉を用いることができる。」原理「フレームの種類と原子化」:全12回中11回出題
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:1回論点「標準液は、メタバナジン酸アンモニウムを用いて調製する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中6回出題(出題確率50%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光光度分析法の発色試薬には、N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミンを用いる」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「電気加熱式原子吸光分析法での原子化には、高温(2,700℃)が必要である」
- (5)誤った記述正答(直近のトレンド):全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「誘導結合プラズマ発光分光分析法と比べて感度が高い。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)
平成27年度 第1回(2015年8月実施)
金属類
何とか得点B消去法で解く
N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミン(NBPHA)を用いる五酸化バナジウムの吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料の捕集には、メンブランフィルターを用いる。
- (2)標準液は、メタバナジン酸アンモニウムを用いて調製する。
- (3)NBPHAは、バナジウム(Ⅳ)と錯体を生成する。
- (4)NBPHA錯体は、クロロホルムに抽出する。
- (5)リン酸が共存しても、干渉は起こらない。
正答 (3)
NBPHA(N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミン)は、バナジウム(Ⅴ)と錯体をつくります。「バナジウム(Ⅳ)」とする選択肢3は誤りです。
試料の捕集には、メンブランフィルターを使います。標準液は、メタバナジン酸アンモニウムで調製します。NBPHA錯体は、クロロホルムに抽出します。リン酸が共存しても、干渉は起こりません。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢をすべて除外して、正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「試料の捕集には、メンブランフィルターを用いる。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中8回出題(出題確率67%)/同じ記述の出題:7回論点「標準液は、メタバナジン酸アンモニウムを用いて調製する。」
- (3)誤った記述正答(初見):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「NBPHAは、バナジウム(Ⅴ)と錯体を生成する。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「NBPHA錯体は、クロロホルムに抽出する。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「リン酸が共存しても干渉は起こらない。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成27年度 第1回・2015年8月実施)