問10
有機溶剤及びそれによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)有機溶剤は、引火性であるものが多いが、ハロゲン化炭化水素の中には、難燃性のものがある。
- (2)1,2-ジクロロエチレンの密度は水より小さく、蒸気密度は空気より大きい。
- (3)エチレングリコールモノエチルエーテル(セロソルブ)は、腎臓や肝臓に障害を起こす有機溶剤で、脂溶性及び水溶性を共に有している。
- (4)酢酸メチルの長期間ばく露では、視神経障害を生じる。
- (5)トルエンは、ヒトに対して生殖毒性を示すことが知られている。
正答 (2)
1,2-ジクロロエチレンの密度は約 1.28 g/cm³ で、水より大きい物質です。水より小さいとする選択肢2は誤りです。
塩素を含む有機溶剤(塩素系有機溶剤)は、一般に水より密度が大きく、蒸気も空気より重くなります。塩素原子が重いためで、「塩素系は液も蒸気も重い」と覚えておきましょう。
この問題で狙われた罠:蒸気密度・液体の密度
蒸気密度は分子量÷29で比べ、多くの有機溶剤の蒸気は空気より重い。液体の密度はトルエンは水より小さく、塩素系の溶剤は大きいものが多い。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)