問19
防毒マスクに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吹付け塗装作業など有機溶剤の蒸気と塗料の粒子等が混在している場合には、防じん機能を有する防毒マスクか送気式又は給気式のマスクを用いる。
- (2)複数の種類の有毒ガスが混在している場合には、そのうち最も毒性の強いガス用の防毒マスクを使用する。
- (3)有機ガス用防毒マスクの吸収缶は、使用する環境の湿度が高いほど破過時間が短くなる傾向にある。
- (4)一酸化炭素用防毒マスクの吸収缶は、触媒作用を用いているため、低濃度では、一酸化炭素の除毒効率が低くなる。
- (5)複数の種類の有毒ガスが混在している場合、破過した後の吸収缶をそのまま使用していると、環境濃度よりも高濃度のガス又は蒸気を吸入するおそれがある。
正答 (2)
複数の種類の有毒ガスが混在している場合は、最も毒性の強いガス用の防毒マスクを使うのではなく、全てのガスに対応した吸収缶を用いるか、送気マスクなどの給気式の呼吸用保護具を使います。選択肢2は誤りです。
吸収缶は、対象のガスにしか効きません。毒性の強いガスを除けても、残りのガスはそのまま吸い込むことになります。破過した吸収缶では、捕らえていたガスが高い濃度で出てくるおそれもあります(選択肢5)。
この問題で狙われた罠:防毒マスクの選択と使用
隔離式の方が直結式より高濃度まで使える。しめひもはヘルメットの上からではなく下に。粉じんが混在するときは防じん機能付き吸収缶を使う。複数のガスにはそれぞれに有効な吸収缶を使う。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第2回・2024年2月実施)