問14
酸素欠乏症及び硫化水素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酸素欠乏症の重症度には、作業者がその環境に滞在した時間や作業者の身体活動の激しさが影響する。
- (2)酸素濃度が 6 %以下の酸欠空気を吸入すると、一呼吸で、昏倒、呼吸停止を起こす。
- (3)硫化水素は、特有の腐卵臭があり 0.3 ppm程度でも嗅覚により感知できるが、200 ppm以上になると、嗅覚では感知できなくなる。
- (4)硫化水素は、経皮吸収により、全身の脱力や痙攣を起こし、呼吸停止に至ることがある。
- (5)硫化水素は、眼の粘膜の水分に溶け込むと、角膜上皮細胞の破壊による視力障害や、結膜の炎症、充血、腫脹 などを引き起こす。
正答 (4)
硫化水素の中毒は、主に吸入によって起こります。経皮吸収によって全身症状を起こすことは一般的ではないので、選択肢4は誤りです。
硫化水素は、高濃度の吸入で、脳の呼吸中枢の麻痺による意識消失や呼吸停止を起こします。嗅覚で感知できなくなる濃度(数百 ppm)がある点も、事故の原因として重要です。
現在、管理者にて確認中硫化水素の中毒は主に吸入によるもので、経皮吸収による全身症状は一般的でない、と説明しています。確認中です。
この問題で狙われた罠:硫化水素の性質と健康影響
硫化水素は無色・腐卵臭で空気より重く、高濃度では嗅覚が麻痺する。主な障害は呼吸麻痺など。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第2回・2024年2月実施)