問3
化学物質による健康影響及びその管理指標等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)量 — 影響関係とは、個体について、有害物質へのばく露量と、ある生体影響の大きさとの関係を示したものである。
- (2)量 — 反応関係とは、集団について、有害物質へのばく露量と、ある生体影響を表す個体の割合との関係を示したものである。
- (3)最小毒性量(LOAEL)とは、毒性試験において有害な影響が認められた最小のばく露量をいう。
- (4)LD₅₀とは、慢性毒性を評価する指標で、一群の試験動物の 50 % が死亡すると予想されるばく露量をいう。
- (5)ACGIH(米国産業安全衛生専門家会議)が勧告する TLV— TWA(時間加重平均)は、ほとんどすべての労働者が1日8時間及び週 40時間、繰り返しばく露を受けても健康に有害な影響を受けないとされる気中物質の濃度である。
正答 (4)
半数致死量(LD₅₀)は、1回の投与で試験動物の50%が死亡すると予想される量で、急性毒性を評価する指標です。慢性毒性の指標とする選択肢4は誤りです。
慢性毒性(繰り返しばく露)の評価には、無毒性量(NOAEL)や最小毒性量(LOAEL)を用います。
この問題で狙われた罠:毒性の指標(LD50・NOAEL・量-反応関係)
LD50は急性毒性の指標で、半数が死亡する量。NOAEL・LOAELはしきい値のある影響に用いる。量-影響関係は個体、量-反応関係は集団の関係。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)