問11
ろ過捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)グラスファイバーフィルターによる微細粒子の捕集では、ろ過流速が速いほど、拡散作用による捕集率は減少する。
- (2)ポアサイズ 0.8 µm のメンブランフィルターは、粒径 0.3 µm 以下の粒子をほとんど捕集できない。
- (3)粒子状の特定化学物質の捕集には、オープンフェース型ホルダーが多く用いられるが、分粒装置付の捕集装置を用いる物質もある。
- (4)リフラクトリーセラミックファイバー(RCF)の捕集には、セルロースエステルメンブランフィルターが用いられる。
- (5)一般に、セルロースエステルメンブランフィルターは、帯電しやすいので重量分析に用いるのは不適当である。
正答 (2)
ポアサイズ 0.8 µm のメンブランフィルターでも、拡散やさえぎりの作用で、0.3 µm 以下の粒子を高い率で捕集できます。「ほとんど捕集できない」とする選択肢2は誤りです。
ポアサイズは孔の大きさの目安で、捕集できる粒子の大きさの下限ではありません。令和5年度第2回・令和6年度第1回でも同じ論点が出題されています。
この問題で狙われた罠:ポアサイズの意味
ポアサイズは捕集できる最小粒径ではない。それより小さい粒子も慣性・さえぎり・拡散で捕集される(0.8µmで0.3µmもよく捕る)。
なぜ?
フィルターは“ふるい”ではなく、繊維や孔の壁に粒子がぶつかって捕まる仕組み。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第2回・2021年2月実施)