問7
有害物質の物性等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)金属の蒸気は、空気中で冷却され、酸化物などの微細な粒子になる。
- (2)固体が液体を経ずに、直接気体になることを昇華という。
- (3)粉じん粒子の空気力学相当径とは、その粒子と同じ終末沈降速度をもつ密度 1 g・cm⁻³ の球形粒子の直径である。
- (4)有機溶剤の蒸気は、密度が空気より小さいため、室内では天井付近の上層に滞留しやすい。
- (5)アルコール系の有機溶剤は、一般に極性が大きい。
正答 (4)
有機溶剤の蒸気は、ほとんどが空気より分子量が大きく、密度が空気より大きいので、床に近い低いところにたまりやすくなります。「天井付近の上層に滞留しやすい」とする選択肢4は誤りです。
有機溶剤の局所排気で下方吸引型のフードが有効なことが多いのも、蒸気が下にたまりやすいためです。
この問題で狙われた罠:蒸気の密度(空気より重いか)
空気の平均分子量(約29)と比べる。多くの有機溶剤は重く床付近にたまる。フッ化水素(20)やシアン化水素(27)は軽い。
なぜ?
同じ温度・圧力なら気体の密度は分子量に比例する。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第2回・2021年2月実施)