問18
ガスクロマトグラフ分析に用いられる検出器Ⓐと分析対象物質Ⓑとの次の組合せのうち、不適切なものはどれか。
| Ⓐ | Ⓑ | |
|---|---|---|
| (1) | 炎光光度検出器(FPD) | 硫化水素 |
| (2) | 水素炎イオン化検出器(FID) | ホルムアルデヒド |
| (3) | 電子捕獲検出器(ECD) | トリクロロエチレン |
| (4) | 質量分析器(MS) | トルエン |
| (5) | 光イオン化検出器(PID) | キシレン |
正答 (2)
水素炎イオン化検出器(FID)は、水素炎の中で燃焼してイオン化する物質を検出するもので、ほとんどの有機化合物を検出しますが、例外的に、ホルムアルデヒド、ギ酸、二硫化炭素などは検出されません。(2)が不適切です。
ハロゲン化物や酸化物のような燃えにくい有機化合物にも、FID の感度は低くなります。ホルムアルデヒドの分析には、誘導体化して高速液体クロマトグラフ分析法を用いるなどの方法がとられます。
(参考:『作業環境測定のための機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』(2019年 初版) 2.6 ガスクロマトグラフ分析法「水素炎イオン化検出器(FID)」)
この問題のひっかけパターン:検出器と対象物質(FPD・ECD・PID・TID)
FPD:硫黄・りん、ECD:有機ハロゲン化合物、FTD/TID:窒素・りん、FID:炭化水素全般。飽和炭化水素はFPD・ECD・TIDでは感度がない。
なぜ?
検出器の名前に「何に強いか」の手がかりがある(電子捕獲=電子を捕まえやすいハロゲン)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第2回・2017年2月実施)