作業環境測定士試験 過去問解説

GC-MSのイオン化と質量分離

有機溶剤・原理・過去12回中8回、関連する論点が出題

原理

電子イオン化(EI)では、熱電子で、分子イオンとフラグメントイオンが生じる。条件により、分子イオンが見えないこともある。定量は、ターゲットイオンのピーク面積や高さで行う。

この原理で解ける論点は10個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。

この原理で解ける問題(4問)

令和8年度 第1回(2026年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問15

ガスクロマトグラフ質量分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)電子イオン化法は、熱電子を利用してイオン化する方法である。
  2. (2)化学イオン化法は、試薬ガスから生成したイオンでイオン化する方法である。
  3. (3)電子イオン化法は、化学イオン化法に比べて分子イオンの開裂が起こりにくい。
  4. (4)質量分離部では、質量電荷比(m/z)の違いによって分離が行われる。
  5. (5)定量は、ターゲットイオンのピーク面積を用いて行う。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)

令和7年度 第1回(2025年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問13

ガスクロマトグラフ質量分析装置による定性分析及び定量分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)全イオンクロマトグラム(Total Ion Chromatogram)は、分子イオンとフラグメントイオンを合算したクロマトグラムである。
  2. (2)安定同位体で置換した測定対象物質は、内部標準物質として使用できる。
  3. (3)定量は代表的なイオンのピーク面積又は高さで行う。
  4. (4)定性分析は、測定対象物質と標準物質のマススペクトルを比較して行う。
  5. (5)同じ保持時間の有機溶剤は、定量分析できない。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)

令和4年度 第1回(2022年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問12

ガスクロマトグラフ質量分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)代表的なイオン化法には、電子イオン化法がある。
  2. (2)イオン化は、高圧下で行われる。
  3. (3)イオン化条件によっては、分子イオンが検出されない場合がある。
  4. (4)重水素で置換した測定対象物質を内標準物質として用いる場合がある。
  5. (5)定量は、ターゲットイオンのピーク面積を用いて行う。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)

平成30年度 第1回(2018年8月実施) 有機溶剤 得点必須S原理で解く

問9

ガスクロマトグラフに利用されている検出器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)電子捕獲検出器は、ハロゲンを含む化合物の分析に適している。
  2. (2)質量分析器は、酸素を含む化合物の分析には適していない。
  3. (3)水素炎イオン化検出器は、水素炎中で燃焼しイオン化する化合物を検出する。
  4. (4)炎光光度検出器は、リンや硫黄を含む化合物の分析に適している。
  5. (5)アルカリ熱イオン化検出器は、窒素やリンを含む化合物の分析に適している。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)