逆相クロマトグラフの原理(固定相は低極性)
特定化学物質・原理・過去12回中6回、関連する論点が出題
原理
逆相では、固定相が低極性(オクタデシル基など)、移動相が高極性(水系)。シリカ基材のODSカラムは、強塩基性や強酸性の移動相で、化学的に劣化する。
この原理で解ける論点は2個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(4問)
令和7年度 第1回(2025年8月実施)
特定化学物質
得点必須S暗記で解く
高速液体クロマトグラフ分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)高速液体クロマトグラフィーの基本構成は、溶離液槽-送液ポンプ-試料導入装置-カラム-検出器-データ処理装置から成る。
- (2)分離モードの選択は、分析対象物質の分子量、極性、溶媒に対する溶解性や解離性などの物性を考慮して決定する。
- (3)分析対象物質の検出感度を向上させるために、誘導体化反応を利用することがある。
- (4)逆相クロマトグラフィーでは、極性の高い成分から順に溶出する。
- (5)逆相クロマトグラフィーでは、移動相より固定相の方が極性が高い。
正答 (5)
逆相クロマトグラフィーでは、固定相の極性が低く(オクタデシル基など)、移動相の極性が高い(水系の溶媒)ので、移動相より固定相の方が極性が低くなります。「固定相の方が極性が高い」とする選択肢5は誤りです。そのため、極性の高い成分から先に溶出します。
高速液体クロマトグラフは、溶離液槽、送液ポンプ、試料導入装置、カラム、検出器、データ処理装置から成ります。検出感度を上げるために、誘導体化反応を使うことがあります。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「移動相が固定相よりも極性が高い場合、逆相クロマトグラフ法という。」(過去12回中5回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:逆相クロマトグラフの原理(固定相は低極性)(過去12回中6回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「高速液体クロマトグラフィーの基本構成は、溶離液槽-送液ポンプ-試料導入装置-カラム-検出器-データ処理装置から成る」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「分離モードの選択は、分析対象物質の分子量、極性、溶媒に対する溶解性や解離性などの物性を考慮して決定する」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「分析対象物質の検出感度を向上させるために、誘導体化反応を利用することがある」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「逆相クロマトグラフィーでは、極性の高い成分から順に溶出する。」
- (5)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「移動相が固定相よりも極性が高い場合、逆相クロマトグラフ法という。」原理「逆相クロマトグラフの原理(固定相は低極性)」:全12回中6回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)
平成30年度 第1回(2018年8月実施)
特定化学物質
得点必須S暗記で解く
高速液体クロマトグラフ分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ODSカラムは、シリカゲル担体に無極性アルキル基を結合している。
- (2)逆相クロマトグラフィーは、固定相が高極性で移動相が低極性である。
- (3)ODSカラムは、強塩基性の移動相によって化学的な劣化を受ける。
- (4)カラムの劣化は、分離能の低下をまねく。
- (5)蛍光光度検出器は、一般に、吸光光度検出器より検出感度が高い。
正答 (2)
逆相クロマトグラフィーは、固定相が低極性(オクタデシル基など)、移動相が高極性(水系の溶媒)の組合せです。「固定相が高極性で移動相が低極性」とする選択肢2は、逆なので誤りです(それは順相です)。同じ趣旨の記述は、令和3年度第1回にも出題されています(出題実績)。
ODSカラムは、シリカゲル担体に無極性アルキル基を結合したものです。ODSカラムは、強塩基性の移動相によって、化学的に劣化します。カラムの劣化は、分離能の低下をまねきます。蛍光光度検出器は、一般に、吸光光度検出器より検出感度が高いです。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「移動相が固定相よりも極性が高い場合、逆相クロマトグラフ法という。」(過去12回中5回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:逆相クロマトグラフの原理(固定相は低極性)(過去12回中6回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「ODSカラムは、シリカゲル担体に無極性アルキル基を結合している。」
- (2)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「移動相が固定相よりも極性が高い場合、逆相クロマトグラフ法という。」原理「逆相クロマトグラフの原理(固定相は低極性)」:全12回中6回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)/同じ記述の出題:1回論点「ODSカラムは、強塩基性の移動相によって化学的な劣化を受ける。」原理「逆相クロマトグラフの原理(固定相は低極性)」:全12回中6回出題
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「カラムの劣化は、分離能の低下をまねく。」
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「蛍光光度検出器は、一般に、吸光光度検出器より検出感度が高い。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)
平成29年度 第1回(2017年8月実施)
特定化学物質
得点必須S暗記で解く
高速液体クロマトグラフ分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)逆相クロマトグラフ法は、順相クロマトグラフ法よりも、分離可能な化合物の種類が多い。
- (2)紫外可視吸光光度検出器は、不飽和炭化水素の検出に使用できる。
- (3)蛍光光度検出器は、紫外可視吸光光度検出器よりも、選択性が高い。
- (4)イオン性化合物を分析する際には、移動相に緩衝液を加えることがある。
- (5)逆相クロマトグラフ法は、固定相を高極性、移動相を低極性で行う。
正答 (5)
逆相クロマトグラフ法は、固定相が低極性(オクタデシル基など)、移動相が高極性(水系の溶媒)の組合せです。「固定相を高極性、移動相を低極性で行う」とする選択肢5は、逆なので誤りです(それは順相です)。同じ趣旨の記述は、令和3年度第1回、平成30年度第1回にも出題されています(出題実績)。
逆相クロマトグラフ法は、順相より、分離可能な化合物の種類が多いです。紫外可視吸光光度検出器は、不飽和炭化水素の検出に使えます。蛍光光度検出器は、紫外可視吸光光度検出器より、選択性が高いです。イオン性化合物を分析する際には、移動相に緩衝液を加えることがあります。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「移動相が固定相よりも極性が高い場合、逆相クロマトグラフ法という。」(過去12回中5回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:逆相クロマトグラフの原理(固定相は低極性)(過去12回中6回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「逆相クロマトグラフ法は、順相クロマトグラフ法よりも、分離可能な化合物の種類が多い」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:4回論点「紫外可視吸光光度検出器は、芳香族炭化水素の検出に使用できる。」原理「検出器の原理(FID・FPD・ECD・電気化学・紫外可視)」:全12回中9回出題
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「蛍光光度検出器は、紫外可視吸光光度検出器よりも、選択性が高い。」
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「イオン性化合物を分析する際には、移動相に緩衝液を加えることがある」
- (5)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「移動相が固定相よりも極性が高い場合、逆相クロマトグラフ法という。」原理「逆相クロマトグラフの原理(固定相は低極性)」:全12回中6回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)
平成28年度 第1回(2016年8月実施)
特定化学物質
得点必須S暗記で解く
高速液体クロマトグラフ分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)逆相クロマトグラフ法では、固定相より移動相の極性が低い。
- (2)移動相中でイオン化する物質の分析には、移動相に緩衝液を加えることがある。
- (3)逆相クロマトグラフ法では、一般に、移動相として水と水溶性有機溶媒の混合液が用いられる。
- (4)紫外可視吸光光度検出器は、芳香族炭化水素の検出に使用できる。
- (5)逆相クロマトグラフ法では、カラム温度を上げるとカラム圧が低くなる。
正答 (1)
逆相クロマトグラフ法は、固定相が低極性(オクタデシル基など)、移動相が高極性(水系の溶媒)の組合せです。つまり、固定相より移動相の極性が高いので、「固定相より移動相の極性が低い」とする選択肢1は誤りです。同様の記述は、令和3年度第1回などにも出題されています(出題実績)。
移動相中でイオン化する物質の分析には、移動相に緩衝液を加えることがあります。一般に、移動相には、水と水溶性有機溶媒の混合液を使います。紫外可視吸光光度検出器は、芳香族炭化水素の検出に使えます。カラム温度を上げると、移動相の粘性が下がり、カラム圧は低くなります。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「移動相が固定相よりも極性が高い場合、逆相クロマトグラフ法という。」(過去12回中5回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:逆相クロマトグラフの原理(固定相は低極性)(過去12回中6回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:1回論点「移動相が固定相よりも極性が高い場合、逆相クロマトグラフ法という。」原理「逆相クロマトグラフの原理(固定相は低極性)」:全12回中6回出題
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「移動相中でイオン化する物質の分析には、移動相に緩衝液を加えることがある」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「逆相クロマトグラフ法では、一般に、移動相として水と水溶性有機溶媒の混合液が用いられる」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:4回論点「紫外可視吸光光度検出器は、芳香族炭化水素の検出に使用できる。」原理「検出器の原理(FID・FPD・ECD・電気化学・紫外可視)」:全12回中9回出題
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「逆相クロマトグラフ法では、カラム温度を上げるとカラム圧が低くなる」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)