問6
ある作業場で騒音レベルの測定を行ったところ以下のような結果を得た。この単位作業場所(広さ3 m×10 m)の測定結果に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
【測定結果】
A測定:① 81 dB ② 82 dB ③ 83 dB ④ 78 dB ⑤ 78 dB ⑥ 81 dB ⑦ 82 dB ⑧ 83 dB
B測定:87 dB
- (1)A 測定平均値は、81 dB である。
- (2)A 測定の測定値の標準偏差は、3 dB より小さい。
- (3)この単位作業場所は、著しく狭い作業場とみなすことができる。
- (4)この単位作業場所は、第Ⅱ管理区分に区分される。
- (5)この単位作業場所を次回測定する際は、測定点の数を5未満とすることができる。
正答 (1)
騒音の A 測定平均値は、80 dB 未満の測定値を除いて算術平均します。この結果では、78 dB の2点を除いた 81、82、83、81、82、83 dB の平均で 82 dB です。81 dB とする選択肢1は誤りです(78 dB も含めて8点で平均すると 81 dB になります)。
A 測定平均値 82 dB は 85 dB 未満ですが、B 測定値が 87 dB(85 dB 以上 90 dB 未満)なので、管理区分は第Ⅱ管理区分になります(選択肢4)。80 dB 未満の値を除くのは、聴力への影響を考える必要がない低い騒音で平均を下げないためです。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
原理から解く:騒音レベルの合成・平均はエネルギーで行う(過去23回中2回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)誤った記述正答(初見):全23回中1回出題(出題確率4%)論点「A測定平均値は、81dBである。(誤りの記述)」原理「騒音レベルの合成・平均はエネルギーで行う」:全23回中2回出題
- (2)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)論点「A測定の標準偏差は、3dBより小さい。」
- (3)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)論点「この単位作業場所は、著しく狭い作業場とみなすことができる。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全23回中22回出題(出題確率96%)/同じ記述の出題:1回論点「この単位作業場所は、第Ⅱ管理区分に区分される。」
- (5)正しい記述:全23回中7回出題(出題確率30%)/同じ記述の出題:2回論点「この単位作業場所を次回測定する際は、測定点の数を5未満とすることができる」
この問題のひっかけパターン:騒音測定結果の計算
80dB未満の測定点を除いて算術平均し、85dB・90dBの区切りで区分する。
騒音障害防止のガイドラインの区分。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)