問10
流量計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)石けん膜流量計は、所定の区間を石けん膜が移動する時間を測定して、所要時間とその区間の容積から流量を求めるものである。
- (2)面積式流量計は、内径が下部より上部が大きくなっている垂直に立てた管に、浮子(フロート)を入れたものである。
- (3)絞り式流量計は、管の途中に絞り弁を設置したもので、絞り弁の開口度から流量を求めるものである。
- (4)面積式流量計の校正に、石けん膜流量計を用いることができる。
- (5)ハイボリウムエアサンプラーの流量計の校正は、ルーツメーターを用いて行うと精度よく行うことができるが、ルーツメーターによって校正された絞り式流量計を用いてもよい。
正答 (3)
絞り式流量計(オリフィス流量計など)は、管の途中に設けた絞りの前後に生じる圧力差から流量を求めるものです。絞り弁の開き具合(開口度)から流量を求めるものではないので、選択肢3は誤りです。
流量計は「何を測って流量に換算するか」で区別します。石けん膜流量計は体積と時間、面積式流量計は浮子の位置、絞り式流量計は圧力差です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:初見の選択肢ですが、原理「流量計の原理(絞り・面積・体積)」(過去23回中9回出題)を理解していれば、解けます。
原理から解く:流量計の原理(絞り・面積・体積)(過去23回中9回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中4回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:3回論点「石けん膜流量計は、所定の区間を石けん膜が移動する時間を測定して、所要時間とその区間の容積から流量を求めるものである」
- (2)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「面積式流量計は、内径が下部より上部が大きくなっている垂直に立てた管に、浮子(フロート)を入れたものである」
- (3)誤った記述正答(原理から解ける):全23回中1回出題(出題確率4%)論点「絞り式流量計は、管の途中に絞り弁を設置したもので、絞り弁の開口度から流量を求めるものである(誤りの記述)」原理「流量計の原理(絞り・面積・体積)」:全23回中9回出題
- (4)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「面積式流量計の校正に、石けん膜流量計を用いることができる。」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全23回中14回出題(出題確率61%)/同じ記述の出題:1回論点「絞り式(オリフィス)流量計は、ハイボリウムエアサンプラーの校正に用いる」
この問題のひっかけパターン:流量計の原理(絞り式・石けん膜・温度補正)
絞り式は前後の差圧から、石けん膜流量計は膜が一定体積を通過する時間から求める(石けん液の密度は無関係)。面積式は温度による補正が必要。
なぜ?
それぞれの測定原理を一度理解すれば誤りの記述は見抜ける。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)