問19
活性炭管を用いて、常温・常圧(25℃、1気圧)の環境空気中のアセトンを吸引流量0.2L·min⁻¹で10分間捕集し、脱着液1.0mLで脱着した。この脱着液1μLをガスクロマトグラフで分析したところ、脱着液1μL中にアセトン0.1μgが得られた。環境空気中のアセトン濃度として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。ただし、回収率は100%とし、アセトンのモル質量は58g·mol⁻¹とする。
- (1)10ppm
- (2)20ppm
- (3)30ppm
- (4)40ppm
- (5)50ppm
正答 (2)
次の順で計算します。
- 脱着液1.0 mL中のアセトンの量:0.1 µg/µL × 1000 µL = 100 µg
- 吸引した空気の量:0.2 L/min × 10 min = 2 L
- 濃度:100 µg ÷ 2 L = 50 µg/L = 50 mg/m³
- ppmに換算(25℃、1気圧):50 × 24.45/58.1 ≒ 21 ppm
最も近いのは(2)の20 ppmです。同じ問題は、令和5年度第1回にも出題されています(出題実績)。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、ひっかけパターン「活性炭管・脱着液からの濃度(ppm)の計算(イソプロピルアルコール)」(過去12回中2回出題)に当てはまる選択肢であり、押さえておけば、何とか正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
この問題のひっかけパターン:活性炭管・脱着液からの濃度(ppm)の計算(イソプロピルアルコール)
脱着液中の量÷吸引空気量で mg/m³。ppm=mg/m³×24.45÷モル質量。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成30年度 第1回・2018年8月実施)