問10
キャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラフ分析法における試料注入法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)キャピラリーカラム注入口には、不活性ライナー(インサート)が用いられる。
- (2)スプリット注入法では、試料の一部がキャピラリーカラムに導入される。
- (3)スプリットレス注入法では、試料のほぼ全量がキャピラリーカラムに導入される。
- (4)スプリットレス注入法は、スプリット注入法と比較すると溶媒ピークの影響を受けにくい。
- (5)スプリットレス注入法は、一般に、カラムの初期温度を低く設定してカラムの入口付近に試料を凝縮させる。
正答 (4)
スプリットレス注入法は、試料のほぼ全量をカラムに導入するので、スプリット注入法と比べて、溶媒ピークの影響を受けやすい注入法です。「溶媒ピークの影響を受けにくい」とする選択肢4は誤りです。
キャピラリーカラム注入口には、不活性ライナーを使います。スプリット注入法では、試料の一部がカラムに導入されます。スプリットレス注入法では、一般に、カラムの初期温度を低く設定して、カラムの入口付近に試料を凝縮させます。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (4)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
この問題のひっかけパターン:スプリットレス注入法は溶媒ピークの影響を受けやすい
スプリットレス注入法は、試料のほぼ全量をカラムに導入するので、スプリット注入法と比べて、溶媒ピークの影響を受けやすい注入法です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)