問20
作業環境中の空気を20 L・min⁻¹で10分間捕集し、フィルター上に鉛を含む粒子を捕集した後、酸抽出などの前処理を行い100 mLの試料溶液を得た。試料溶液中の鉛濃度を電気加熱原子化原子吸光分析法により測定したところ、濃度は0.08 µg・mL⁻¹ であった。作業環境空気中の鉛の濃度として、正しい値は次のうちどれか。
- (1)0.004 mg・m⁻³
- (2)0.02 mg・m⁻³
- (3)0.04 mg・m⁻³
- (4)0.2 mg・m⁻³
- (5)0.4 mg・m⁻³
正答 (3)
試料溶液中の鉛の量は、0.08 µg/mL × 100 mL = 8 µg です。
捕集した空気の量は、20 L/min × 10 min = 200 L = 0.2 m³ です。
濃度 = 8 µg ÷ 0.2 m³ = 40 µg/m³ = 0.04 mg/m³
よって(3)です。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、ひっかけパターン「鉛の濃度(mg/m³)の計算(電気加熱式原子吸光)」(過去12回中2回出題)に当てはまる選択肢であり、押さえておけば、何とか正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中2回出題(出題確率17%)
この問題のひっかけパターン:鉛の濃度(mg/m³)の計算(電気加熱式原子吸光)
試料液中の鉛の量÷吸引空気量(m³)で濃度を求める。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)