問4
慣性衝突式分粒装置(インパクター)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ハイボリウムエアサンプラーの分粒装置の衝突板に付着する粉じんが一定の量を超えると、測定値は大きくなる。
- (2)円形ノズル式インパクターのノズル孔に汚れが付着すると、分粒装置を通過する粒子の50 %分粒粒径は小さい方へ移行する。
- (3)円形ノズル式インパクターで所定の流量より大きな流量で吸引すると、測定値は小さくなる。
- (4)円形ノズル式インパクターの 50 %分粒粒径は、ノズルを通過する粒子の密度の平方根に比例する。
- (5)通気の際の流速が速くなるほど、分粒装置を通過する粒子の 50 %分粒粒径は小さい方へ移行する。
正答 (4)
慣性衝突式分粒装置(インパクター)の50%分粒粒径は、粒子の密度が大きいほど小さくなります。粒子の密度の平方根に反比例します。「平方根に比例する」とする選択肢4は誤りです。
流速が速いほど(吸引流量が大きいほど)、50%分粒粒径は小さいほうへ移ります。したがって、所定より大きい流量で吸引すると、分粒装置を通過する粒子が少なくなり、測定値は小さくなります(選択肢3、5)。ノズル孔が汚れて小さくなると、流速が速くなり、50%分粒粒径は小さいほうへ移ります(選択肢2)。衝突板に付着した粉じんが一定量を超えると、粒子が跳ね返って通り抜け、測定値が大きくなります(選択肢1)。
この選択肢と同様の記述は、令和4年度第1回の問題でも出題され、誤りとして扱われています。この問題の正誤は、出題実績にもとづいて判断しています。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (4)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
この問題のひっかけパターン:円形ノズル式インパクターの50%分粒粒径は密度の平方根に反比例
慣性衝突式分粒装置(インパクター)の50%分粒粒径は、粒子の密度が大きいほど小さくなります。粒子の密度の平方根に反比例します。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)