問12
遊離けい酸含有率の測定に用いる試料の採取や処理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)浮遊粉じんの採取には、多段平行板式、慣性衝突式などの分粒装置を付けたろ過捕集装置が用いられる。
- (2)浮遊粉じん採取の際の採取量の目安として、あらかじめ圧力計の指示値と粉じんの採取量との関係を求めておくとよい。
- (3)浮遊粉じんを採取するときは、あらかじめフィルターを装着した金属基底標準板又はフィルター固有の回折強度を求めておく必要がある。
- (4)堆積粉じんは、単位作業場所内の床面から50~150 cmの高さに堆積しているものを採取する。
- (5)堆積粉じんを採取した試料は、りん酸法用の試料として用いられる。
正答 (4)
法改正に関する注意:令和8年10月1日施行の作業環境測定基準の改正で、遊離けい酸の分析方法に関する規定(第2条の3)が加わりました。この解説は旧版のガイドブックにもとづいています。現行の条文で内容が変わっている場合は、現行の条文が優先されます。
堆積粉じんは、単位作業場所内の腰より高い位置に堆積しているものを採取します。「床面から50〜150 cmの高さ」と、数値で限定する選択肢4は誤りです。同じ記述は、令和2年度第1回の問題でも、誤りとして出題されています(出題実績)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック1[鉱物性粉じん・石綿・RCF]の測定の実務』(旧版))
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (4)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)/似た記述を含めると4回(33%)
この問題のひっかけパターン:堆積粉じんは腰より高い位置のものを採取する
堆積粉じんは、単位作業場所内の腰より高い位置に堆積しているものを採取します。同じ記述は、令和2年度第1回の問題でも、誤りとして出題されています(出題実績)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)