作業環境測定士試験 過去問解説

炭酸カルシウムがある試料の基底標準板はアルミニウム板

ランクB 鉱物性粉じん・2回出題

正しい理解

X線回折の定性分析で、炭酸カルシウム(CaCO₃)の存在が確認された試料では、亜鉛板を基底標準板に使うと、亜鉛の回折線が炭酸カルシウムの第2強線の回折線と重なって、吸収補正に影響します。そのため、亜鉛板は使わず、アルミニウム板などを基底標準板として使います。

このひっかけパターンが出た問題

令和8年度 第1回(2026年8月実施) 鉱物性粉じん 何とか得点B

問13

粉じん中の遊離けい酸の分析手順に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)X 線回折分析装置による定性分析で、クリストバライトの含有が認められた場合、りん酸法による定量操作を選択してはならない。
  2. (2)X 線回折分析装置による定性分析で、遊離けい酸が確認できなかった試料は、管電流及び管電圧を見直し、感度を上げて再度分析し、それでも遊離けい酸の存在が認められない場合は、遊離けい酸含有率は 0 %として取り扱う。
  3. (3)X 線回折分析装置による定性分析により炭酸カルシウムの存在が確認された試料では、基底標準板としてアルミニウム板を用いてはならない。
  4. (4)X 線回折分析法の定量下限を簡易的に求めるときは、測定された1回のX 線計数値が N(cps)であるとき、√N の 10 倍を検量線の勾配で除した値となる。
  5. (5)分析試料中に石英以外の遊離けい酸が混入していないことが明らかであり、硫化物や金属類も含まれていない試料については、王水を添加しないりん酸法を行ってもよい。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)

令和元年度 第1回(2019年8月実施) 鉱物性粉じん 何とか得点B

問13

粉じん中の遊離けい酸の分析手順に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)X線回折分析装置による定性分析で、管電流及び管電圧を見直し、感度を上げて再度分析しても遊離けい酸の存在を示すピークが認められない場合は、遊離けい酸含有率は 0%として取り扱う。
  2. (2)X線回折分析装置による定性分析で、クリストバライトの含有が認められた場合、りん酸法による定量操作を選択してはならない。
  3. (3)りん酸法による石英の定量下限値は 1%である。
  4. (4)X線回折分析装置による定性分析により炭酸カルシウムの存在が確認された試料では、基底標準板としてアルミニウム板を用いてはならない。
  5. (5)王水添加りん酸法において、りん酸に王水を加えて加熱処理を行うのは、試料中に混在している硫化物や金属類を溶解するためである。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)