問16
電離放射線及びその生体影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)放射性物質の半減期は温度に依存し、温度が高くなるほど半減期は短くなる。
- (2)α線、β線、γ線の中で、最も透過力が大きいのは、γ線である。
- (3)X線のうち、固体の原子の並びの間隔と同程度かそれ以下の波長のものは、その固体に入射すると回折現象を起こすため、これを利用することにより、固体試料の同定や定量を行うことができる。
- (4)確定的影響にはしきい値があるが、このうち、白内障と脱毛とでは、白内障の方がしきい値が小さい。
- (5)確率的影響では、障害の重篤度は線量に依存しない。
正答 (1)
放射性物質の半減期は、核種ごとに決まった値で、温度や圧力などの外部条件の影響を受けません。選択肢1は誤りです。
放射性壊変は原子核の中で起こる現象なので、化学反応のように温度で速さが変わることはありません。分析に関する概論でも同じ論点が出題されています。
この問題で狙われた罠:壊変と半減期
半減期は温度に依存しない。α壊変で質量数は4、原子番号は2減る。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)