問16
電離放射線及びその生体影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)α崩壊では、陽子、中性子それぞれ二つずつから成るα粒子がα線として放出され、原子核の質量数が二つ減少し、原子番号が二つ減少する。
- (2)β線とγ線では、β線の方が電離作用が大きい。
- (3)リンパ組織は、神経組織よりも放射線感受性が高い。
- (4)白血病やがん等の悪性腫瘍を除く全ての身体的影響は、確定的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると重篤度が線量の増加に応じて増加する。
- (5)遺伝的影響は、放射線を受けた本人ではなく、その子孫に現れる影響であり、晩発影響に分類される。
正答 (1)
α崩壊では、陽子2個と中性子2個からなるα粒子が放出されるので、原子核の質量数は4、原子番号は2減ります。質量数が2減るとする選択肢1は誤りです。
質量数は陽子と中性子の数の合計、原子番号は陽子の数です。α粒子は陽子2個と中性子2個なので、質量数は合計の4、原子番号は陽子の2だけ減る、と組み立てられます。
この問題で狙われた罠:壊変と半減期
半減期は温度に依存しない。α壊変で質量数は4、原子番号は2減る。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第2回・2026年2月実施)