問11
暑熱又は寒冷の環境及びその人体に対する影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)温度感覚を左右する環境要素には、気温、湿度、輻射熱及び気流の四要素がある。
- (2)熱中症は、高温多湿な環境下において、体内の水分及びナトリウムなどの塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称である。
- (3)WBGT 値は、日射がある場合と日射がない場合とでは算出式が異なるが、違いは、日射がない場合には気温(乾球温度)を使用し、日射がある場合にはこれを使用しないことである。
- (4)寒冷環境下で体温が低下し始めると、筋肉の緊張の増強、酸素摂取量の増加などの症状が現れる。
- (5)凍傷は、皮膚が強い寒冷にさらされて生じる組織障害で、軽度の場合は、発赤、腫脹等、表皮のみが障害を受けるが、重篤な場合は、筋肉や骨に障害が及ぶことがある。
正答 (3)
WBGT 値の算出式は、屋外で日射がある場合は「0.7 × 自然湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度」、日射がない場合は「0.7 × 自然湿球温度 + 0.3 × 黒球温度」です。気温(乾球温度)を使うのは日射がある場合なので、選択肢3は逆になっていて誤りです。
日射があるときは、日差しで暖められた空気の影響を加えるために、乾球温度が式に入る、と理由とセットで覚えましょう。
この問題で狙われた罠:WBGTと基準値
WBGT基準値は熱に順化していない人の方が小さい。WBGTが基準値を超えるとリスクが高い。日射ありは0.7×湿球+0.2×黒球+0.1×乾球、日射なしは0.7×湿球+0.3×黒球。実効温度とWBGTは別の指標。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)