問11
固体捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)硫酸含浸フィルターや 1-(2-ピリジル)ピペラジン含浸フィルター(2-PP 含浸フィルター)による捕集は、固体捕集法に含まれる。
- (2)シリカゲル管を用いてガス状物質を捕集する場合は、シリカゲル管は垂直に保つようにする。
- (3)活性炭管を用いてガス状物質を捕集する場合は、空気中の水分除去や冷却を行う必要はない。
- (4)ポーラスポリマービーズは、活性炭に比べて、有機溶剤蒸気に対する捕集容量が大きい。
- (5)固体捕集-加熱脱着-パージトラップ法による GC 分析では、空気中の低濃度成分の測定が可能である。
正答 (4)
ポーラスポリマービーズは、活性炭に比べて有機溶剤蒸気の捕集容量が小さい吸着剤です。選択肢4は大小が逆になっているので誤りです。
活性炭は表面積が非常に大きく、多くの有機溶剤を吸着できますが、吸着力が強いぶん、加熱では脱着しにくく、溶媒で脱着することが多くなります。ポーラスポリマービーズは吸着力が穏やかで加熱脱着しやすい反面、捕集できる量が少なく、破過しやすくなります。それぞれの長所と短所をセットで押さえておくと、似た問題にも対応できます。
この問題で狙われた罠:ポーラスポリマービーズと活性炭の比較
ポーラスポリマービーズは活性炭より捕集容量が小さく、表面は不活性。不安定な化合物や加熱脱着に向く。
なぜ?
比表面積が小さく吸着力が弱い。そのぶん化学変化を起こしにくく脱着しやすい。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)