問3
ミゼットインピンジャーを用いたシアン化ナトリウムの液体捕集-吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)捕集液は水酸化ナトリウム溶液を用いる。
- (2)捕集される粉じんは、粒径が小さくなるほど捕集率が低下する。
- (3)標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で滴定して求める。
- (4)シアン化ナトリウムを捕集した溶液は、塩酸で中和した後、発色操作を行う。
- (5)発色操作には、クロラミン T とピリジン-ピラゾロンを用いる。
正答 (4)
シアン化ナトリウムの液体捕集-吸光光度分析法は、シアン化水素やシアン化カリウムと同じ方法で、次のとおりです。
- 水酸化ナトリウム溶液を捕集液にして、ミゼットインピンジャーで捕集します(選択肢1)。
- 捕集した溶液を、酢酸で中和します。「塩酸で中和する」とする選択肢4は誤りです。
- 緩衝液(pH6.8)で調整し、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンで発色させます(選択肢5)。
- 標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で滴定して標定します(選択肢3)。
(参考:『作業環境測定ガイドブック3 特定化学物質関係(金属類を除く)物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、頻出のおとりパターンである選択肢を除外して、残り2つまで絞り込めるからです。2択になるので、2回に1回は得点できます。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/同じ記述の出題:2回論点「捕集液は水酸化ナトリウム溶液を用いる。」原理「酸性ガスは塩基性の捕集液に吸収される」:全12回中5回出題
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「捕集される粉じんは、粒径が小さくなるほど捕集率が低下する。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)論点「標準原液のシアン化物イオン濃度は、硝酸銀溶液で標定する。」
- (4)誤った記述正答(初見):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「シアン化ナトリウムを捕集した溶液は、塩酸で中和した後、発色操作を行う(誤りの記述)」
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:2回論点「発色操作には、クロラミンTとピリジン-ピラゾロンを用いる。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)