問8
有害物質の物性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)塩化ビニルは、常温、常圧で気体である。
- (2)1,4-ジオキサンは、水に任意の割合で溶解する。
- (3)ナフタレンは、常温、常圧で固体であるが、昇華性があり、1気圧下で常温から温度を上げていっても、液体となることはない。
- (4)二硫化炭素は、水より密度が大きい。
- (5)玉ずいやメノウは、石英の微細結晶が集まったものであり、その粉じんは遊離けい酸含有率の測定対象である。
正答 (3)
ナフタレンは融点が約 80℃なので、1気圧のもとで温度を上げていくと、80℃付近で融けて液体になります。常温でも昇華するので防虫剤のにおいがしますが、「加熱しても液体にならない」わけではありません。選択肢3は誤りです。
1気圧で液体を経ずに固体から気体になるのは、ドライアイス(二酸化炭素)のように、固体・液体・気体が共存する点(三重点)の圧力が1気圧より高い物質です。ナフタレンの三重点の圧力は1気圧よりずっと低いので、1気圧では普通に融けます。
- (1)正しい。塩化ビニルは沸点が約 −13℃で、常温では気体。
- (2)正しい。1,4-ジオキサンは水と任意の割合で混ざる。
- (3)誤り。ナフタレンは約 80℃で融けて液体になる。
- (4)正しい。二硫化炭素の密度は約 1.26 g/cm³ で、水より大きい。
- (5)正しい。玉ずいやメノウは石英の微細な結晶の集まりで、遊離けい酸の測定対象になる。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)