問10
誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP- AES法)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料溶液に懸濁物が含まれる場合は、あらかじめろ過する必要がある。
- (2)原子吸光分析と比較して、検量線が直線となる濃度範囲が広い。
- (3)ネブライザーによる液体試料導入のほか、還元気化による気体試料導入も可能である。
- (4)内標準物質として、測定対象物質の安定同位体を使用する。
- (5)共存する妨害物質に応じて、測定波長を選択する。
正答 (4)
ICP 発光分光分析法の内標準物質には、試料に含まれない別の元素(イットリウムなど)を用います。安定同位体を内標準に使うのは、質量の違いを見分けられる ICP 質量分析法などの方法で、発光の波長では同位体を区別できないため、ICP-AES では使えません。選択肢4は誤りです。
ICP 発光分光分析法は、検量線の直線範囲が広く、多くの元素を同時に測れるのが特徴です。
この問題で狙われた罠:ICP発光分析法
軸方向観測は高感度で低濃度向き、横方向観測は高濃度向きで干渉に強い。内標準には測定対象とは別の元素を使う。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)