問10
誘導結合プラズマ発光分析法(ICP-AES 法)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)代表的な装置の構成は高周波励起源部、発光部、試料導入部、分光測光部、データ処理部からなる。
- (2)発光部のプラズマの温度は 6000-10000 K 程度である。
- (3)試料導入部のネブライザーは、先端部が細いため、試料溶液中に不溶物がある場合はあらかじめろ過する。
- (4)分光測光部はシーケンシャル型検出器とマルチ型検出器に大別されるが、いずれの形式でも多元素分析が可能である。
- (5)プラズマの観測方向には軸方向と横方向があり、高濃度の測定には軸方向観測が、低濃度の測定には横方向観測が適している。
正答 (5)
ICP 発光分光分析法のプラズマの観測方向は、軸方向観測の方が発光を長い光路で取り込むので感度が高く、低濃度の測定に適しています。横方向観測は、感度は下がるものの干渉が少なく、高濃度の測定に適しています。選択肢5は逆になっていて誤りです。
軸方向(プラズマの炎を正面から見る)は光を多く集められる、横方向(横から見る)は余分な光が入りにくい、と見る向きのイメージで覚えましょう。
現在、管理者にて確認中ICP-AES の軸方向観測は低濃度、横方向観測は高濃度に適する、と説明しています。確認中です。
この問題で狙われた罠:ICP発光分析法
軸方向観測は高感度で低濃度向き、横方向観測は高濃度向きで干渉に強い。内標準には測定対象とは別の元素を使う。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第2回・2024年2月実施)