問20
β壊変に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)β⁻ 壊変は、原子核から陰電子を放出する壊変である。
- (2)β⁺ 壊変は、原子核から陽電子を放出する壊変である。
- (3)軌道電子捕獲は、原子核が原子核近くにある軌道電子を原子核内に取り込む壊変である。
- (4)β線のエネルギーは、0から最大値まで連続した分布を示す。
- (5)空気中におけるβ線の飛程は、α線のそれより短い。
正答 (5)
β 線は電荷が小さく質量も小さいので、物質との相互作用が α 線より弱く、空気中の飛程は α 線より長くなります(α 線は数 cm、β 線は数 m 程度)。「α 線より短い」とする選択肢5は誤りです。
透過力は α 線 < β 線 < γ 線の順に大きくなります。α 線は紙1枚、β 線は薄い金属板、γ 線は厚い鉛やコンクリートで止まる、と遮へいの目安で覚えましょう。
この問題で狙われた罠:壊変形式と原子番号・質量数の変化
α壊変:He原子核、原子番号−2・質量数−4。β⁻:電子、原子番号+1。β⁺:陽電子、−1。軌道電子捕獲:原子番号−1。核異性体転移:γ線、変化なし。
なぜ?
何が出ていくかから、原子番号の増減が決まる。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第2回・2024年2月実施)