問1
吸光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)吸光度は、試料液の濃度と光路長に比例する。
- (2)試料溶液に照射する光は、単色光である。
- (3)モル吸光係数は、ある物質が特定の波長の光を吸収する程度を示す。
- (4)ガラス製の試料セルは可視光を吸収するため、可視光の測定には使用しない。
- (5)吸光度は、入射光の強度に依存しない。
正答 (4)
ガラス製の試料セルは、可視部の光を吸収しません。ガラスセルは、可視部の測定に使えます。紫外部の光は吸収するので、紫外部の測定には石英セルを使います。「可視光を吸収するため、可視光の測定には使用しない」とする選択肢4は誤りです。
吸光度は、試料液の濃度と光路長に比例します(ランベルト・ベールの法則)。試料に照射する光は単色光で、吸光度は入射光の強度に依存しません。モル吸光係数は、物質が特定の波長の光を吸収する程度を示します。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、原理「ガラスは紫外光を吸収する(セルの材質と波長)」(過去12回中8回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:ガラスは紫外光を吸収する(セルの材質と波長)(過去12回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)/同じ記述の出題:1回論点「吸光度は、試料液の濃度と光路長に比例する。」原理「ランベルト・ベールの法則」:全12回中6回出題
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「試料溶液に照射する光は、単色光である。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「モル吸光係数は、ある物質が特定の波長の光を吸収する程度を示す。」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「ガラス製のセルは、可視部の吸収の測定に用いる。」原理「ガラスは紫外光を吸収する(セルの材質と波長)」:全12回中8回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「吸光度は、入射光の強度に依存しない。」原理「ランベルト・ベールの法則」:全12回中6回出題
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)