問17
局所排気装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)建築ブース型フードは囲い式フードに分類される。
- (2)局所排気装置にフードが2箇所以上ある場合には、枝ダクトにダンパーを設けて各フードの排風量のバランスをとる。
- (3)ダクトの断面積が同じである場合、断面が円形のダクトは長方形のダクトに比べて圧力損失が小さい。
- (4)局所排気装置に付設する除じん装置は、一般に、電気除じん方式のものよりもマルチサイクロン方式のものの方が、小さい粒径の粉じんを除くことができる。
- (5)排風機の方式には、吸気に対して直角方向に排気する遠心式と、吸気と反対方向に排気する軸流式があるが、局所排気装置には一般に遠心式が使われる。
正答 (4)
電気除じん方式は、粒子に電荷を与えて電極に集めるもので、細かい粒子まで除くことができます。マルチサイクロン方式は遠心力で粒子を分けるもので、細かい粒子の除去は苦手です。マルチサイクロンの方が小さい粒子を除けるとする選択肢4は誤りです。
ヒュームのような細かい粒子には、ろ過除じん方式や電気除じん方式が求められます。サイクロンは、大きな粒子の前処理などに向いています。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
原理から解く:除じん装置の原理(遠心力・ろ過・静電気)(過去23回中1回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全23回中8回出題(出題確率35%)/同じ記述の出題:1回論点「建築ブース型フードは囲い式フードに分類される。」
- (2)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「局所排気装置にフードが2箇所以上ある場合には、枝ダクトにダンパーを設けて各フードの排風量のバランスをとる」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全23回中17回出題(出題確率74%)/同じ記述の出題:5回論点「ダクトの圧力損失は、ダクトの長さが増すほど大きくなる。」原理「ダクトの圧力損失と風量・風速」:全23回中18回出題
- (4)誤った記述正答(初見):全23回中1回出題(出題確率4%)論点「局所排気装置に付設する除じん装置は、一般に、電気除じん方式のものよりもマルチサイクロン方式のものの方が、小さい粒径の粉じんを除くことができる(誤りの記述)」原理「除じん装置の原理(遠心力・ろ過・静電気)」:全23回中1回出題
- (5)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「排風機の方式には、吸気に対して直角方向に排気する遠心式と、吸気と反対方向に排気する軸流式があるが、局所排気装置には一般に遠心式が使われる」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第2回・2024年2月実施)