問16
局所排気装置等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)外付け式フードでは、熱による上昇気流がある場合などを除き、一般に、上方吸引型より下方吸引型の方が有効である。
- (2)囲い式フードの制御風速とは、フード開口面における最小風速をいう。
- (3)排風量一定のもとでは、ダクトの断面積を大きくすると、圧力損失は小さくなるが搬送速度は遅くなる。
- (4)空気清浄装置を付設する局所排気装置では、空気清浄装置は、フードに接続した吸引ダクトと排風機の間に設ける。
- (5)ダクトの断面積が同じである場合、断面が円形のダクトは長方形のダクトに比べて圧力損失が大きい。
正答 (5)
ダクトの断面積が同じなら、断面が円形のダクトの方が、長方形のダクトよりも圧力損失は小さくなります。円形は、同じ断面積で周の長さが最も短く、壁との摩擦が少ないからです。「円形の方が圧力損失が大きい」とする選択肢5は誤りです。
令和5年度第2回では、円形の方が圧力損失が小さい、という正しい記述が出題されています。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、論点「ダクトの圧力損失は、ダクトの長さが増すほど大きくなる。」(過去23回中17回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:ダクトの圧力損失と風量・風速(過去23回中18回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中5回出題(出題確率22%)/同じ記述の出題:4回論点「外付け式フードでは、熱による上昇気流がある場合などを除き、一般に、上方吸引型より下方吸引型の方が有効である」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全23回中12回出題(出題確率52%)/同じ記述の出題:8回論点「囲い式フードの制御風速は、フード開口面における最小風速である。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全23回中3回出題(出題確率13%)論点「排風量一定のもとでは、ダクトの断面積を大きくすると、圧力損失は小さくなるが搬送速度は遅くなる」原理「ダクトの圧力損失と風量・風速」:全23回中18回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全23回中7回出題(出題確率30%)/同じ記述の出題:3回論点「空気清浄装置を付設する局所排気装置では、一般に、排風機は空気清浄装置の後に設ける」
- (5)誤った記述正答(出題頻度が高い):全23回中17回出題(出題確率74%)/同じ記述の出題:1回論点「ダクトの圧力損失は、ダクトの長さが増すほど大きくなる。」原理「ダクトの圧力損失と風量・風速」:全23回中18回出題
この問題のひっかけパターン:ダクトの形と圧力損失
単発の論点(正答肢一覧で個別に確認)
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第2回・2021年2月実施)