問17
局所排気装置等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ドラフトチェンバー型フードは、囲い式フードに分類される。
- (2)フードの開口部の周囲にフランジがあると、フランジがないときに比べ、大きな排風量が必要となる。
- (3)囲い式フードの制御風速とは、フード開口面における最小風速をいう。
- (4)ダクトの形状には、円形、角形などがあるが、その断面積を大きくすると、ダクトの圧力損失は減少する。
- (5)空気清浄装置を付設する局所排気装置では、一般に、排風機は空気清浄装置の後に設ける。
正答 (2)
フードの開口部の周囲にフランジを付けると、フードの後ろ側など余計な方向から空気を吸い込まなくなるので、同じ制御風速を得るのに必要な排風量を少なくできます。「大きな排風量が必要になる」とする選択肢2は誤りです。
令和5年度第1回でも、フランジで排風量を少なくできる、という正しい記述で出題されています。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、論点「フード開口部の周囲にフランジを付けることにより、フランジがないときと比較して、少ない排風量とすることができる」(過去23回中6回出題)に当てはまる選択肢であり、押さえておけば、何とか正答を割り出せるからです。
原理から解く:フードは発散源に近く、囲うほど効率が高い(過去23回中7回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)論点「ドラフトチェンバー型フードは、囲い式フードに分類される。」
- (2)誤った記述正答(過去に複数回出題):全23回中6回出題(出題確率26%)/同じ記述の出題:3回論点「フード開口部の周囲にフランジを付けることにより、フランジがないときと比較して、少ない排風量とすることができる」原理「フードは発散源に近く、囲うほど効率が高い」:全23回中7回出題
- (3)正しい記述頻出のおとり:全23回中12回出題(出題確率52%)/同じ記述の出題:8回論点「囲い式フードの制御風速は、フード開口面における最小風速である。」
- (4)正しい記述頻出のおとり:全23回中17回出題(出題確率74%)/同じ記述の出題:7回論点「ダクトの圧力損失は、ダクトの長さが増すほど大きくなる。」原理「ダクトの圧力損失と風量・風速」:全23回中18回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全23回中7回出題(出題確率30%)/同じ記述の出題:2回論点「空気清浄装置を付設する局所排気装置では、一般に、排風機は空気清浄装置の後に設ける」
この問題のひっかけパターン:フランジの効果
フランジがあると、同じ効果を少ない排風量で得られる。
後ろ側からの無駄な吸い込みを減らすため。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)