問13
騒音に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)ヒトが感じることのできる音の周波数の範囲は、20 Hzから 20000 Hz程度で、これより低い周波数のものを超低周波音、高い周波数のものを超音波という。
- (2)ヒトの聴覚は、およそ 2000 Hzから 4000 Hzの周波数の音に対して最も鋭敏で、周波数がこれより小さくても大きくても、聴覚の感度は低下する。
- (3)一般に、騒音性難聴では、4000 Hz付近の音を中心として聴力が低下し始めるが、加齢による難聴では、より高音域での聴力から低下し始める。
- (4)騒音レベルの 0 dBは、音が全くない状態であり、室外からの音を遮断し室内の音を反響しないようにした無響室でのみ計測される。
- (5)等価騒音レベルは、ある時間内において、時間とともに変動する騒音の騒音レベルを、これと等しいエネルギーをもつ定常騒音の騒音レベルとして表したもので、時間平均騒音レベルともいう。
正答 (4)
騒音レベルの 0 dB は、ヒトが聞き取れる最も小さい音圧(20 µPa)を基準にした値で、音がまったくない状態ではありません。0 dB より小さい音はマイナスの値で表されます。選択肢4は誤りです。
dB は基準との比を対数で表した値なので、0 dB は「基準と同じ大きさ」という意味です。令和7年度第2回でも、同じ論点が出題されています。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
原理から解く:デシベル(対数)の性質と音の合成(過去23回中3回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「ヒトが感じることのできる音の周波数の範囲は、20 Hzから 20000 Hz程度で、これより低い周波数のものを超低周波音、高い周波数のものを超音波という」
- (2)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「ヒトの聴覚は、およそ 2000 Hzから 4000 Hzの周波数の音に対して最も鋭敏で、周波数がこれより小さくても大きくても、聴覚の感度は低下する」
- (3)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)/同じ記述の出題:1回論点「一般に、騒音性難聴では、4000 Hz付近の音を中心として聴力が低下し始めるが、加齢による難聴では、より高音域での聴力から低下し始める」
- (4)誤った記述正答(初見):全23回中1回出題(出題確率4%)論点「騒音レベルの 0 dBは、音が全くない状態であり、室外からの音を遮断し室内の音を反響しないようにした無響室でのみ計測される(誤りの記述)」原理「デシベル(対数)の性質と音の合成」:全23回中3回出題
- (5)正しい記述:全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:1回論点「等価騒音レベルは、時間的に変動する騒音レベルのエネルギー的な平均値を表す量で、dBで表す」
この問題のひっかけパターン:音の物理(0dB・距離減衰・伝わり方)
0dBは無音ではなく基準の音圧。点音源では距離が2倍で約6dB下がる。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)