問18
キャピラリーガスクロマトグラフ分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)移動相の流速には最適値がある。
- (2)カラムの内径が小さいほど、理論段数は大きくなる。
- (3)カラムの長さが長くなるほど、理論段数は大きくなる。
- (4)極性液相を用いると、極性官能基を有する化合物の溶出が早くなる。
- (5)無極性液相を用いると、飽和炭化水素化合物はほぼ沸点の低い順に溶出する。
正答 (4)
極性の液相(固定相)を用いると、極性官能基をもつ化合物は液相と強く引き合うので、カラムに長くとどまり、溶出が遅くなります。溶出が早くなるとする選択肢4は誤りです。
「似たもの同士は引き合う」ので、極性の液相は極性の化合物を、無極性の液相は無極性の化合物を長く保持します。無極性の液相では、飽和炭化水素はほぼ沸点の順に出てきます(選択肢5)。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、正答の選択肢の論点は、通算の回数は少なめですが、直近の回に集中して出題されています(トレンド)。押さえておけば、得点できるからです。
原理から解く:保持時間と溶出順(過去23回中5回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中4回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「移動相の流速に依存する。」
- (2)正しい記述頻出のおとり:全23回中9回出題(出題確率39%)/同じ記述の出題:3回論点「カラム内径が小さいほど理論段数は大きくなる。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全23回中9回出題(出題確率39%)/同じ記述の出題:1回論点「カラム内径が小さいほど理論段数は大きくなる。」
- (4)誤った記述正答(直近のトレンド):全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:1回論点「極性液相は極性官能基を有する化合物の溶出を遅くする。」原理「保持時間と溶出順」:全23回中5回出題
- (5)正しい記述:全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:1回論点「極性液相は極性官能基を有する化合物の溶出を遅くする。」原理「保持時間と溶出順」:全23回中5回出題
この問題のひっかけパターン:溶出順(沸点・極性)
無極性液相では沸点の低い順に出る。極性液相では極性の化合物が遅れて出る。
なぜ?
似たもの同士が引き合う(液相に長くとどまる)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)