標定と一次標準物質
分析に関する概論・原理・過去23回中8回、関連する論点が出題
原理
標準液の正確な濃度は、純度が高く、安定で、秤量しやすい物質(一次標準物質)で、決める(標定)。
この原理で解ける論点は5個あります。丸暗記ではなく、理屈から答えを導けるようにしておくと、初見の選択肢にも対応できます。
この原理で解ける問題(2問)
令和6年度 第1回(2024年8月実施)
分析に関する概論
得点必須Sトレンド
分析に用いる試薬及びその取扱に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試薬特級の純度は、日本産業規格で規格化されている。
- (2)特定の分析を目的として不純物の種類・濃度の許容レベルを定めた特殊規格の試薬が存在する。
- (3)一次標準物質は、滴定により純度を規定する必要がある。
- (4)空気中の二酸化炭素で純度が低下する試薬がある。
- (5)酸類と塩基類は、災害時の危険を避けるために別々の場所に保管する。
正答 (3)
一次標準物質は、純度が高く正確に分かっている物質で、滴定でほかの溶液の濃度を決める基準になるものです。一次標準物質の純度を滴定で規定しなければならないわけではないので、選択肢3は誤りです。
令和5年度第1回でも、同じ論点が出題されています。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、正答の選択肢の論点は、直近の回に集中して出題されています(トレンド)。通算の回数以上に、次も出やすいので、最優先で押さえるべきだからです。
原理から解く:標定と一次標準物質(過去23回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)論点「試薬特級の純度は、日本産業規格で規格化されている。」
- (2)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)論点「特定の分析を目的として不純物の種類・濃度の許容レベルを定めた特殊規格の試薬が存在する」
- (3)誤った記述正答(直近のトレンド):全23回中2回出題(出題確率9%)論点「一次標準物質は、滴定により純度を規定する必要がある。(誤りの記述)」原理「標定と一次標準物質」:全23回中8回出題
- (4)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「空気中の二酸化炭素で純度が低下する試薬がある。」
- (5)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「酸類と塩基類は、災害時の危険を避けるために別々の場所に保管する。」
この問題のひっかけパターン:一次標準物質
一次標準物質は純度が高く安定で、それ自体が基準になる。滴定で純度を決めるものではない。
なぜ?基準を決める物質を、別の基準で測ったら基準にならない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)
令和5年度 第1回(2023年8月実施)
分析に関する概論
得点必須Sトレンド
分析に用いる試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試薬特級の純度は、日本産業規格で規格化されている。
- (2)特定の分析を目的として不純物の種類・濃度の許容レベルを定めた特殊規格の試薬が存在する。
- (3)酸と塩基は、別々の棚に収容する。
- (4)有機溶剤の中には光で劣化するものがある。
- (5)一次標準物質は、滴定により純度を規定する必要がある。
正答 (5)
一次標準物質は、純度が高く、正確に分かっている物質で、容量分析ではほかの溶液の濃度を決める基準として使います。一次標準物質そのものの純度を、滴定によって規定しなければならないわけではないので、選択肢5は誤りです。
一次標準物質は、滴定で濃度を決められる側ではなく、滴定の基準になる側です。そのため、乾燥して正確に量り取れる、安定な固体の物質が選ばれます。
令和6年度第1回 分析 問9にも、「一次標準物質は、滴定により純度を規定する必要がある」が誤りの選択肢として出題されています。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:最高)。
理由:下記の通り、正答の選択肢の論点は、直近の回に集中して出題されています(トレンド)。通算の回数以上に、次も出やすいので、最優先で押さえるべきだからです。
原理から解く:標定と一次標準物質(過去23回中8回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)論点「試薬特級の純度は、日本産業規格で規格化されている。」
- (2)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)論点「特定の分析を目的として不純物の種類・濃度の許容レベルを定めた特殊規格の試薬が存在する」
- (3)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「酸と塩基は、別々の棚に収容する。」
- (4)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「有機溶剤の中には光で劣化するものがある。」
- (5)誤った記述正答(直近のトレンド):全23回中2回出題(出題確率9%)論点「一次標準物質は、滴定により純度を規定する必要がある。(誤りの記述)」原理「標定と一次標準物質」:全23回中8回出題
この問題のひっかけパターン:一次標準物質
一次標準物質は純度が高く安定で、それ自体が基準になる。滴定で純度を決めるものではない。
なぜ?基準を決める物質を、別の基準で測ったら基準にならない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)